長生きの秘訣 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

ここの所、毎シフト

90歳を過ぎた女性の骨折に遭遇する

 

車に轢かれたり、転んだり

理由は色々あるけれど

折れた骨は、指とか爪先とかでなく

大腿骨(太もも)とか上腕骨(肩と肘の間)とか

又はキャ~、頭、動かさないで!みたいな

頸の骨の骨折とか

 

サイエンティフィックな言い方ではないが

ちょっとヒビが入っているとか

ポキンとかいう感じでなく

バキッとか、グシャッみたいな骨折の仕方で

 

でも、皆さま、とってもストイック

 

ええ、こことここが痛いのです、と

明確におっしゃるけれど

とても落ち着いていらして、怒鳴ったりしない

 

身体所見からは、どう見ても大腿骨骨折

「鼠径部(足の付け根)辺りが

ちょっと痛いような気がしますが...」

X線写真を撮るので脚を少し動かしますよ

痛いと思いますから、先に痛み止めを出しましょうか?

「そうねぇ、でも、痛み止めなんて大げさな」

市販薬の痛み止めさえ、いえ結構です、と

 

その隣で転んで足を捻った20代とか

尻もちをついた40代とかが

「もっと強い痛み止め(=麻薬系鎮痛剤)」を要求し

大声で喚いている

 

痛みは個人個人で感じ方が違って

痛みに対する耐性も人によって違って

 

長生きの秘訣は、ある程度のストイックさと

ある程度の痛みを許容範囲をして受け入れる

良い意味での諦めなのかもしれない

 

どくしゃになってね…