水曜日の救急研修医カンファレンス
本日のメニュー
7時~8時 研修医症例発表2件
8時~9時 救急・小児科合同カンファレンス
7時~8時 研修医症例発表2件
8時~9時 救急・小児科合同カンファレンス
9時から12時まではジュニア(1,2年目)と
シニア研修医(3,4年目)に分かれ
ジュニア研修医の講義は
9時~10時 抗うつ剤の中毒(夫)
10時~11時 殺虫剤中毒
11時~12時 自己免疫疾患の救急(私)
ジュニア研修医の講義は
9時~10時 抗うつ剤の中毒(夫)
10時~11時 殺虫剤中毒
11時~12時 自己免疫疾患の救急(私)
なんか全然一貫性がないな...
私の分も中毒関係の講義にしてくれると
救急研修の後に2年間中毒の勉強だけさせてもらった身としては
講義が作り易かったんだけど
救急研修の後に2年間中毒の勉強だけさせてもらった身としては
講義が作り易かったんだけど
中毒関係の教科書には沢山興味深い話が載っています
どの薬、薬品がどんな症状を起こすのか
それはそれで(オタクであれば)面白いのですが
中毒学の一番の面白さは「物語」があること
どの薬、薬品がどんな症状を起こすのか
それはそれで(オタクであれば)面白いのですが
中毒学の一番の面白さは「物語」があること
例えば殺虫剤中毒の章には
1995年東京地下鉄サリン事件
1995年東京地下鉄サリン事件
1984年インドのボパールで起こった化学工場事故
工場から漏れたイソシアン酸メチルが街中に広がり
2000人以上が即死、50万人以上が被害を負ったとも言われます
1970年半ば米国バージニアで起こったKepone Shake
クロルデコン(商品名ケポン)を製造していた会社の従業員が
手の震えなど様々な症状を発症しました
バンドDead KennedysがKepone Factoryという歌を作り
ケポン中毒の症状を上手く表現しています
このバンド、がなり立てるので
何を言っているのか良く分からなかったりするけど...
禁酒法時代のアメリカで起こったGinger Jake麻痺
ホームメイドのお酒を造るため
ジャマイカ産ショウガの抽出液(Jake)を使用した人たちが
神経麻痺を起こしました
Jakeに可塑剤であるTOPCが混入していたためです
罹患者は麻痺のため脚を高く持ち上げ、つま先を地面につけ
次に踵を落とすという独特の歩き方をし
これはJake leg、Jake walkと呼ばれました
「Jakeを売るならば、松葉杖も一緒に売らなきゃ」
と歌うジェイク・レッグ・ブルース
この様な歴史とお話に魅せられた人たちが
中毒学を勉強するのかもしれません
まあ、一種のオタクでもありますがσ(^_^;)