以前にもブログに書いたが、

我が家に保健師さんがやってきて

離乳食の指導をしてくれたことがあった。

この時実は保健師さんに

「あなたは自分で離乳食を作る予定ですか?」

と聞かれ、

いや他に誰が作んねん?夫?義母??

と疑問符を浮かべながら

「まぁたまには夫にも頼むと思いますけど・・・?」

と答えたのだが、

後に

 

私の解答は大分斜め上だったことに気付いた。

何故ならスコットランド人には

あまり離乳食や幼児食を作る習慣がない。

まぁ「スコットランド人には」と言い切ると

若干主語が大きすぎるかもしれないし、

 

インスタなどで

 

とんでもなく手の込んだ物を作っている

 

スーパーママはわんさかいるが、

 

少なくとも私の周りのスコットランド人ママ達は

 

乳幼児のご飯にそこまで情熱を傾けていない。

離乳食初期には

レトルトピューレパウチを少しずつ与え、

その後はレトルトの幼児食か

チーズトースト、マカロニなどの

 

極めてシンプルな食事、

1歳ごろからは大人と全く同じ物を与える

 

というのが

 

私が実際に周りから聞いた話である。

 

実際うちの義母も

 

私がぽんた用に離乳食をこさえているのを見て、

 

自分の子の時に離乳食を作った覚えがない

 

エリックは毎日

 

スクランブルエッグとレトルトパウチだった

 

と言っていたくらいである。

 

 

 

さすがスコットランド人、

 

食事への情熱の無さがすごい。

 

 

 

既製品がダメだと言っているのではない。

 

私もレトルトパウチには随分世話になったし、

 

Ella's Kitchen(英国の和光堂的ブランド)には

 

もう足を向けて寝られないが

 

それでも離乳食を

 

完全外部委託という発想は全くなかった。
 

 

もう一度言うがレトルトが駄目とは言わない。

 

 

レトルトは神である。

 

ただ、神に依存し過ぎると怖いぞという話である。

 

 

 

 

などと考えていたところ、

 

ある日教会のママさんグループの一人が

 

 

【今日我が子が1日で食べたもの看板持ち飛び出すハート

 

 

という動画をグループチャットに送ってきた。

 

インスタに疎い私はよく知らなかったが、

 

我が子のこういった動画をシェアするのが

 

最近のママ達のささやかな楽しみであるらしい。

 

ちなみにこのママさんはベジタリアンなのだが

 

この子ども(2歳)の一日の食事は

 

 

朝: 林檎とブルーベリー

昼: ブロッコリーと食パン

夜: グリンピースとマカロニ

 

 

であった。

 

 

 

ダイエット中のOLか!!!

 

 

 

と私は内心つっこんでしまったが、

 

他のママ達は

 

「すごーい!健康的!!」

 

「えらっ!自分で作ったの!?」

 

「うちもこういう食生活に憧れるわ」

 

と大絶賛。

 

彼らが内心どう思ったのか私には知る由もないが、

 

これが本心だとしたら

 

保健師の20分に渡る栄養学指導は

 

驚くほど無意味だったことが立証されてしまった。

 

もちろん子供の好みが偏っていたり

 

何かの体質やアレルギーで

 

タンパク質を全く食べないケースがあるのは分かるが、

 

このママさんは意図して

 

このメニューを選んでいると私は思う。

 

 

 

そうか、これがこの国では褒められるのか・・・。

 

 

 

分厚い文化の壁を感じた。