2週間前のことである。

 

玄関の郵便受けに

 

『明後日の午後、外壁のペンキを塗り替えます。

洗濯物をベランダに干さないでください。』

 

というような趣旨の手紙が入っていた。

 

確かにうちのオンボロマンションは

 

最近オンボロ感に気合が入りつつあったので

 

大変有難い話であったのだが、

 

当日家で仕事をしていると

 

午前11時頃から

 

もの凄い工事音が鳴り響き始めた。

 

何というか、

 

 

ごぉおぉおぉぉおぉお

ガガガガガガガガガ

キュインキュインキュイン

 

 

 

みたいな感じである。

 

 

 

そんな激しい作業は予想してなかったわ。

 

 

 

ペンキを塗るどころではない。

 

もはや素人耳には

 

岩山を掘り進んでいる音にしか聞こえない轟音である。

 

あまりの爆音で会話も困難であったため

 

この日は仕事の電話もままならず、

 

しかしまぁ一日限りのことだろうと

 

あまり気にしないでいたのだが、

 

ところがどっこい

 

2週間経った今でもペンキ塗りが終わる様子はない。

 

 

 

 

ちょっと待って、約束が違う。

 

 

 

 

家にはペンキの臭いが充満している上、

 

未だに時々外からは何かの機械音がする。

 

ここ2週間洗濯物はロクに干せていないし、

 

その上ふと外を見ると

 

ペンキ塗りの方が

 

いつの間にかうちのベランダに立っていたりするので

 

心臓にも大変悪い。

 

何ならご飯中に

 

一度目があって見つめ合ってしまった。

 

 

 

 

ご、ご飯食べて行きます?

 

 

 

 

地味に最近の悩みの種である。