最近外国人に日本語を教えると言う立場に立って
改めて気付いたことがある。
それは
日本語は和製英語無しには成り立たない謎の言語になりつつある
ということである。
確かに横文字は一見斬新でお洒落で
使っている人もなんだか博識な感じがする。
それは認める。
しかしそれならいっそ
きちんと正しい意味のまま借りてくれば良いものを
何となく外から来たものに魔改造を加えたくなるのが我々の性なのか、
本来はない意味を追加で付け加えてみたり
なんとなく思いつきで新語を錬成してみたりと
改造の魅力に抗えない星の元に生まれて来たのが我々なのだろう。
が、この和製英語、日本語学習中の外国人には概ね不評である。
理由は単純に意味が分からないから。
さらに和製英語は辞書や教科書に載っていない場合が多いのである。
さて先日アメリカ人Aさんととこんな会話をした。
Aさん 「もんさん、カップボードって何ですか?」
私 「え?カップボード??・・・・何ですかね?」
Aさん 「この間友達が話してたんですが、意味が分からなくて。」
私 「うーん、分かりません。ちょっと調べましょうか。」
と言ってその場で検索し
ようやくそれが「食器棚」であることを知った私達。
ここに来て漸く、この「カップボード」なる言葉の語源が分かった。
cupboard (発音:カバード)や!!!!
私も日本語の食器棚と言う言葉が
いつの間にか和製英語にすり替わっていることを知らなかったので
わりと新しい言葉(か、建築用語)なのではないかと思うが、
それにしたって何故わざわざすでに存在する言葉を
横文字(しかも間違っている)に置き換えるのか。
固有名詞や日本語にない概念を借用語で補うならともかく、
食器棚という由緒正しき言葉がすでにあるにも関わらずである。
『食器棚』の何が不満なんやー!!!!!
そもそも英語でcupboardと言えば「収納スペース」のことである。
実際グーグルで画像検索もしてみたが
いわゆる「カップボード」の写真はほぼ出てこなかった。
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もっと日本語を大事にしましょう、と
声を大にして叫びたい今日この頃。
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昨日の記事に回答下さった方々、ありがとうございました。
気が付いたら80件近くコメントが付いていて
あまりの反響っぷりに朝から挙動不審になりました。
答えは肉叩きだったのですが、
結構皆さん普通にお家でお使いなんですね。
私の友人や家族は使ったことない派が圧倒的に多いのですが、
コメントを見る限り
「どこの家庭にもあるもの」
という意見が多くて、逆にびっくりしました。
ちなみに金属製はたまーに台所用品売り場で見ますが、
木製が欲しかったので今回入手出来て満足です・・・・。