皆さん今季の朝ドラ『マッサン』はご覧になっているだろうか。

朝ドラどころか、最後にまともに自宅でテレビを見たのが8年近く前という私だが

スコットランド広島が舞台と聞き

軽い気持ちで第一話を見てみたらすっかりはまってしまった。

なんせヒロイン役の女優さんが可愛過ぎる。

だから彼女がスコットランド人でも、(100歩譲って)イングランド人でもなく

何故かアメリカ人であることなど些細な問題である。



さて先日はドラマの作中で主人公の 『婚約者騒動』 が持ち上がっていたのだが

その中で主人公が発したセリフが私にものすごい衝撃を与えた

妻のエリーに対して夫である政春が言った


『日本では人生経験の豊富な親が子供の結婚相手を決めるのは
別に珍しいことではない(要約)』


という言葉である。

このドラマの舞台設定が大正時代であることを考えればさほど不自然ではないのだが、

実は私、これとほとんど全く同じ趣旨の言葉を

ほんの1か月ほど前に祖母に言われたばかりであった。
(祖母のこれまでの大爆走に関しては右のテーマ一覧の「うちの家族とか」から復習して頂けると嬉しい)

さて実はうちのばぁば、以前から私の結婚問題にやたらご執心で

隙あらば私に見合い話を持ちかけてくるという素敵なご趣味をお持ちである。

これが少々ストレスとなり、成人式の振袖を断固として拒否した私。

なんせどこに私のアホ面がお見合い写真と称してばら撒かれるか分からない。



さて、先日福岡に電話をしたところ、ばぁばが何やら少々興奮気味であった。

嗚呼、嫌な予感しか致しません・・・

と思いつつ何かと聞いてみれば

「あんたにお医者さんとの縁談話があるとよ!良い話やきこのまま進めても良かたいね?」
※良い話だしこのまま進めて良いよね?

と言う。





ごめんなさいおばあ様、全く意味が分かりません。





「頼むから勝手に突っ走ってくれるな、どうかどうか私をそっとしておいてくれ(要約)」

と半泣きでばぁばを説得すること15分。

どうやら全く理解してくれなかったらしいばぁば、今度は

「もんちゃん結婚に興味ないとね?家庭に入るのが女の幸せばい。」

と来た。

女の幸せ云々に関してはかなり議論の余地があるように見えるが、まぁそれは今は置いておこう。

結婚したいかどうかという点に関しては、別に結婚するのが嫌な訳ではない。

むしろ将来私の人生にもそういった流れが来るのなら、それはそれで歓迎である。

が、その医者とやらとお見合いするかどうかと、結婚願望そのものは全く別の問題である。

誤解なきように言っておきたいが、私は別にお見合いという文化自体を否定しているつもりはない。

ただ、まぁ私も一応まだ20代折り返し地点な訳で

その上自称旅人としてはそれほど結婚を今すぐ切望していないのも事実。

そもそも

医者と結婚=ハッピーエンド

と言うばぁばの理論に賛同できない時点でこの縁談話は詰んでいるのだが

それをじっくり説明したところ飛んで来たのが

「え?もんちゃんは自分で結婚相手を選びたいとね?なして?」

である。





いや、何故かと訊かれても逆に困る。





「結婚相手はね、もんちゃん、

実際に結婚経験のある親や祖父母が選ぶのが一番賢くて効率が良いとよ。

人生経験の浅い若者が自分でなんか選ばれんばい。」






それはいくらなんでも時代錯誤過ぎるぞばぁば。







流石にカチンと来て

「人を馬鹿にしないでほしい」

と電話口でまくし立ててしまった私。

しばらく怒りが収まらず電話を控えていたのだが、

ちょうどその期間に聞いたのが政春の上記のセリフであった。




実は元々、福岡の上流階級の出身であるうちのばぁば。

働いたこともなければ福岡から出たことすらほとんどなく、

深窓の御令嬢もびっくりな程狭い世界しか知らない。

前から我々一般庶民とは感覚が違うなとは思っていたのだが、


それにしても大正時代からアップデートされていなかったとは、流石に絶句である・・・。