これでもう大丈夫!と太鼓判を押されたのもつかの間、
ATMからエラー音と共にカードを吐き出され
硬直する私と銀行員。
正直そろそろ私の忍耐も限界である。
横の東洋人顧客が今にもストレスで爆散しそうになっているのを察知したのか
即座にカードを引っ掴み、パソコンで何かを調べ出す銀行のお姉さん。
するとどうやら原因が分かったのか、小さく
「あ、やだ、忘れてた」
と呟いた。
今度は一体何を忘れとったんやー!!!!!
流石の私も全力で突っ込んだ。日本語で。
仏の顔も七度までである。
結局銀行側が何を忘れていたのかは聞かずじまいだったが
この後この銀行員はしばらくパソコンをかちゃかちゃした後
再び私をATMまで誘導し、
その場で現金の預け入れと引き出しの操作を伝授してくれた。
こうして私の激闘の5か月は幕を閉じた。
流石に多少の負い目を感じていたのか、後日銀行から
「その後トラブルはありませんか・・・・・?大丈夫ですか?」
と大変丁寧な電話を頂いた。
基本、仕事は適当かつ怠惰ではあるが、
同時になんだかんだでまぁ、憎めない人種
それがスコットランド人なのである。