長いこと演奏活動をしていると、それを通して出来た仲間や友人、先生…たくさんいます。多分、顔見知りの方を含めたら200人は超えると思います。

その中で亡くなっているかたも数名います。

初めて、その辛さを味わったのが大学1年の頃でした。高校時代のマンドリンクラブの同期でした。高校を卒業した年の秋だったと思います。胃がんでした…たった1年前に定期演奏会で一緒に演奏していた仲間でした。

そして今から10年以上前になるのかな…。当時師事していた先生の門下の後輩も亡くなっています。25~6歳だったと思います。その方は、突然死だったようです。カルテットを組んで、シューベルトの「死と乙女」やムニエルの四重奏なども弾いたりして、本音で付き合えるかわいい後輩でした。

そして、この度も一人、天に召されてしまいました。
奇遇にも、私と生年月日が同じでした。一緒に練習していた時の休憩時間に何気ない話から、ぴったり同じ誕生日と分かって、二人で大笑いしながら「これからもよろしくね」って握手を交わしたものでした。

ここ数年は、演奏活動の方向性も変わっていたので、なかなかご一緒することは無かったのですが、3年くらい前でしょうか…お会いした時に、少しやつれたなぁ…とは思っていたのですが、まさか亡くなるなんて全く思ってもみませんでした。

パソコン関係に強くて、多分ですが、合奏団体のホームページ等も管理もなさっていたと思います。

私が初めて入団した都内の合奏団体、アメデオに入ろうと思った時も、色々な質問(参加費や練習場所など)にも、事細かに答えてくれて、とても穏やかな優しい、ちょっと特徴のある声で…今だって覚えてますから。

エジルドさん、ここはこんな風に弾くことになりましたよ(^^)

なんて言う声が聞こえてきます。

まだまだやりたいこと、たくさんあったはずなのに。

マンドリンだって、もっともっと弾きたかったはずなのに。

愛する奥さまだっていらっしゃるのに。

どうして神様は、あんないい人を連れてっちゃうんだろう。

こうやって、音楽を続けている限り、こういった永遠のお別れをしていかなければいけないのでしょうね。

辛いです。
息子の通う高校の文化祭に行ってきました。

ここの文化祭の目玉の1つは、高三生によるクラス対抗のミュージカル…アラジン、ラプンツェル、ウィキッド、オペラ座の怪人など全9クラスによる歌ありダンスのあり演技ありの、かなり力の入った本格的なミュージカルなんです。

この日のために早朝から放課後のリミットまで練習に練習を重ねてきた生徒たち。

このミュージカルを観る為に、家族優先券、整理券、一般に並んで入るという3通りの方法があります。1度の公演で100人を限度に入れたようですが、すぐ満員御礼になる^^;

それを昨日1日で5公演ですから、単純に計算しても500人/1クラス…ハンパない観客動員数です(・・;)

人でごった返す中、2クラスの公演を観ることが出来ました。

アラジン、オペラ座の怪人…

どちらも甲乙つけがたい、完成度の高い内容でした。

ソロあり、デュオあり、ダンスも素晴らしかったです。確かに、特別なレッスンを受けている訳ではないので、少し音程が怪しかったり、滑舌が舌足らずなところもありましたが、何と言ってもここの生徒たち、全てにおいて堂々としているんです。

全く恥ずかしがらない。
男女が愛を語らうシーン、昨日はキスシーンもありました…でも、それが全くおちゃらけていないというか、自然なんですよ。

また、アラジンの仲間、アブーや魔法の絨毯役の生徒はセリフが全くありません。でも、身体いっぱいを使ってのパフォーマンス、表情で全てが伝わってくる…そんな素晴らしい演技でした。

今の高校生は、小さい頃にバレエやジャズダンス、ピアノやバイオリン、体操や野球、サッカーなどを習い事としてやって来ている子が多い。今は辞めてしまっていても、基礎的なことは出来る。

そういった経験をふんだんに使える機会なんでしょうね。

なので、どの子が主役になっても全然大丈夫なんだと思うんですよ。そう思わせるくらいどの子も輝いていました。

よく、幼稚園の学芸会などで、1つの劇に主役が何人もいる場面あるんですよ(笑)クリスマス会でサンタさん役が3人とかトナカイ役が3人とかね(笑)

多分あれは、親たちの「どうして◯◯ちゃんが主役でうちの子は…」みたいなバカみたいなクレームを避けるための苦肉の策なんだろうけど(笑)

なんていうか、昨日の演技を見ていると、そんな低次元な競争心なんて生徒たち自身、感じているように見えないのよね。

自分の与えられた役を思う存分演じている。それがまた、ホントに心から楽しそうなんです。

そして、我が息子といえば、小さい頃から目立つのが大キライ…人前で演技したり、踊り歌うなんざトンデモナイ話でして(笑)

照明係…(^^)

でも凄かったですよ!
スポットライトを当てたり、暗転のタイミングもばっちり‼︎
少ない予算の中で、いかに強い光を放ってあげられるか?
光を分散させずに焦点を当てるためにレンズをはめ込んでみたり!

理系男子ですから(笑)

何も舞台の真ん中で演技するだけが主役じゃない…

音響、演出、監督、大道具小道具…みんなで力を合わせて頑張った文化祭。

きっときっと一生の思い出になるよ。

カワグチアーナの演奏会、行ってきました。
このカワグチアーナという意味は「◯◯さんへ」のような意味合いがあるようで、川口さんへ…ということでしょうか。直訳すると…。

場所は、大阪のフェニックスホール…もちろん泊まりがけで行きました。

このアンサンブル、川口雅行先生の門下生や親交の深いプロ奏者を含めた19人の構成。

門下生は、過去にソロコンクールで入賞された方が数人含まれている、その名前を聞いただけでハイレベルな合奏を聴けそうな…そんなアンサンブルです。

やはり考えていることは皆同じようで、チケットは半年前には完売という、普通の演奏会ではあまり聞いたことのない状態でした。

そんなこんなで、ワタクシ、川口師匠の弟子の特権?ということで、本番前のゲネプロから会場入りして聴くことが出来ました。もちろん、これは何の縁もゆかりもない人はダメですからね…念のため。

皆さん、既に衣装に着替えて演奏していました。ワインレッドやグリーン、ピンクなど華やかな装いで、それだけでもステキな演奏会になるだろうなぁとワクワクしました。

プログラムは、画像をご覧ください。

どの曲も高い完成度と20人弱のアンサンブルで指揮を置かないという…ここまでの練習は、さぞや大変だったのでは?という思いで聴きました。

特にブランデンブルグ協奏曲第三番…これ、以前とある団体で第一楽章のみ弾いたことがあるんですが、この曲、聴いている印象よりずっとずっと難しくて弾きにくい。

弾きにくい、ということは自然にチカラが入ってしまって、音が尖ってしまう、変な所にアクセントが付いてしまう、音がブツブツ切れる…

何より、全部の音をキッチリ出そうとして、音楽の流れが淀み、密度の濃すぎる演奏になりがちになってしまう。

例えて言うならば、ジェラートかな。

これから暑くなる季節、ジェラートが食べたくなりますが、これも濃厚過ぎてくどくなると美味しくないです…いくらか空気を含んだ方が美味しいというか?

それと同じで、音符全部をガッツリ弾くより、主要の音以外は軽めに弾くことが、結構カギだったりしませんか?

今回の演奏、それが本当に完璧だったんですよね。
これは、誰でも、どの団体でも出来ることでは無いです。断言しちゃいますけど。


そして、これが一番強く感じたこと。


このような弾き手が揃っている合奏団は、一見すると誰もがシッカリしたテクニックを持っているので、すぐに完璧な演奏が出来る…と思いがちになりますが。

人間、そんな単純な生き物じゃないです。

個々が弾けるがために、自分はこう弾きたいという気持ちや曲に対する思い入れも強く持っている人が多いと思うんです。

要は、妥協を許さない。

これをいかにして協調しながら、見据える方向を同じようにしていくか?これが一番大変な事なのでは無いかしら?

でも、ここの団体は、やはり川口雅行という師匠の門下生という共通の絆がありますから、やっぱりその存在はめちゃくちゃ大きいのかもしれないですね。

先生、カワグチアーナのメンバーの皆さま、お疲れさまでした。次の演奏会も、さらなる飛躍を期待しております!