ミス・シェパードをお手本に | 信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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ミス・シェパード(マギー・スミス)は、ロンドン北部カムデン・タウンの通りに黄色い車を停め、自由気ままな車上生活を送っていた。劇作家ベネット

(アレックス・ジェニングス)は、路上駐車を注意される彼女の姿を目にしたことから自宅の駐車場に車を停めることを勧める。一時的に駐車させるつもりの

彼だったが、シェパードは15年も居座り続ける。彼女の高圧的で予想のつかない言動に翻弄されながらも不思議な絆を育む中、ベネットはフランス語が

話せて音楽にも詳しい彼女に興味を覚えるが・・・・ ♪ボロは着てても心は錦~♪まさしくこの一語に尽きるミス・シェパードの、おかしくもしくも切ない、そして

心にじんわり沁みる実話に基づく物語ですが・・・これがほぼ事実だというから堪らない話です。

ミス・シェパードは、5年前からこの街に住みついている。どこの誰かもわからないが、近隣の住人は皆優しくて、道路脇に停めたままの彼女のバンを、

いつのまにか受け入れている様子だ。しかし本人は異常なほど頑固で偏屈。誰が声をかけても好意で差し入れをしても悪態しか返さない。その上、子供の

いる家の前で、リコーダーの音がうるさいと文句を言い、いつのまにかベネットの家の前に落ちついた。自分勝手なお婆さんを面白可笑しく描写している

けれど、自分だったら受け入れられないだろうな~と考えながら観ていた。

努力と才能を開花させられなかった、言ってみれば不遇な運命だったんだろうけど、これはこれで幸せな終末だったんだろうな。

ラストで引用されるフレーズ「物語を書くのではなく、自分の中に物語を

見出すのだ」。そうだね!人に語れる物語の主人公になれ。。 この作品の言いたいのは、そこなのでしょうね。。 そうなりたいものです  ★★★