ワタクシ、音楽が大好きであります。22歳くらいから5年間くらいは所謂ダンスミュージック（テクノ、ハウスから始まりサイケやアンビエントを経て、最終的にはドラムンベースやダブステップなんかに到着）にどっぷりだったのですが、最近のブームは完全にこれ。即ちメタルです。
そもそも僕の音楽の目覚めは間違いなくエックスなので（エックスジャパンと呼ぶ人は正直どうかと思います。いや間違ってはないんですけども）、この歳になって突然メタルに目覚めてしまった痛いおじさん、というわけではないのですが、自分でも驚く位に、今はメタルしか聞きません。という事で今日のエントリは、僕のメタルとの歴史を。この手の話に興味のない人には全くつまらないものとなりますので、以降は読まなくてもいいです。
さて、最初に手にしたエックスのＣＤはデビューアルバムでもある名盤[BLUE BLOOD]で、確か小学校6年生か中学校1年生。既に反抗期真っ只中だったおマセな僕は、このアルバムとの出会いをきっかけとしてさらに社会との関係性を拒絶するようになり、一気にアングラ音楽シーンに落下して行った。分かりやすく言えば所謂ヴィジュアル系のバンドにはまっていったわけですが、その頃のヴィジュアル系バンドと言えば最近スペシャなんかで流れているナヨナヨ系ビジュアルバンド（と個人的には呼んでいる）とは全く違い、むしろかなりの体育会系・暴走族系なものが多く、バッチリメイクに黒いドレスを着て激しく楽器をかきむしる彼らに対する思いは完全に「兄貴！」、後にさわやかなポロシャツなんか来て「君が好き～」みたいなダッセー歌を歌ってブレイクする事になる河村隆一なんかも、ルナシー時代のＭＣでは「かかってこい！」と執拗にお客さんをあおっておりました。あの頃はよかった。
エックス、ルナシー、東京ヤンキース、シルバーローズ、ガーゴイル、ジルドレイ、スリープマイディア、デランジェ、ダイインクライズ、デザビエ、黒夢、アイオン、かまいたち、幻覚アレルギー、まあ言い出したらきりがないですし、当然バンドごとに音楽性というものはあるわけですが、全体的には「暗くて、早くて、激しい音楽」を僕は好んで聞いておりまして、今思えばこの頃から既に、僕はメタル的な音楽が好きだったんですね。
という事でこの文章が一体誰の為になるのだと既に不安でいっぱいですが、続けるぞ。中学生になり高校生になり、それなりに自分の殻を破壊し始めていた僕はそしてブルーハーツなんかも聞けるようになり、やがてNOFXを筆頭としてオフスプリングやランシドなど所謂エピタフ系のバンドが好きになり、ハイスタの登場で一気にメロコア・スカコア路線へ。ブラフマン、スキャフルキング、ショートサーキット、コークヘッド、バックドロップボム、スネイルランプ、ストンピンバード、まあ色々聞きまして、エアージャムなんかにも参戦したりしながら、オリジナルバンド組んだりもしちゃって、デモテープなんかをせっせと作ったりしてたわけですが、その間も不思議とエックスだけは常に聞き続けていて、また、イエローマシンガンとかヌンチャクとかガーリックボーイズとかのロッテンオレンジ系のバンドもやっぱり大好きで、まあやっぱり、僕にとってそっち系の音楽ってのがやっぱりルーツだという事なんでしょう。
で、冒頭に書いたダンスミュージック時代を経て、まるで鮭のごとく僕は再びメタル系の音楽に舞い戻ってきたわけですが、その直接のきっかけとなったのは大阪時代の友達から餞別でもらったホーンテッドというデスラッシュバンド。かなりかっこいいです。まあどう考えてもバカ売れなんてしそうにない系統の音楽で、そのアングラさにも惹かれてどっぷりはまってしまったわけですが、しかし、ごく最近手を出したブラックメタル系のバンドは、何とそのホーンテッドがポップスに聞こえるほどのアングラ度。「どれだけ低音質で録音するか」を競っているなんて話もあるほどで、千葉中央のディスクユニオンで購入したエンペラーというバンドのＣＤ聞いて驚きましたね。言うなれば、「圧倒的なノイズで構成された完璧な様式美」。擬音で表現すれば「ゴゴゴゴゴゴ」という感じ。個人的にブラストビートが苦手なんでまだそのよさはしっかり理解できていませんが、なんつーか、ＢＧＭに全くそぐわない、腰を据えてじっくり向き合わないとこっちが破壊されてしまうような価値ある音楽に、久々に出会ったような衝撃がありました。ちなみに、エンペラーと一緒に買ったディセクションというバンドはエンペラーよりよっぽど聞きやすいです。こちらもかっこいい。
という事で犬ブログに全く関係のない内容の文章を久々に書いてしまったので、せめて写真だけでもエマちゃんのせときます。昨日行ったポートパークで撮ったものです。かわいい。
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