お酒が進むにつれて、彼女の雰囲気が少しずつ見えてきた。
最初の印象は──「美人」その一言。
けれど話を重ねるほどに、彼女の性格は サバサバ系女子 だと判明した。
「付き合うって、私にとっては何なのかよく分かんないんだよね」
そう言って軽く笑う彼女。
私の胸に響いたのは、その言葉よりもその無邪気な仕草。
本当に掴みどころがなくて、だからこそ気になる。
ただ、彼女はこうも言った。
「LINE? そういうマメなやり取りって、いらないんだよね」
──せっかくの美人。
もしそこに少しでも色気が加わっていたら…本当に危なかった。
でも、色気ゼロのサバサバ感。
それはそれで魅力的だけれど、どうにも“燃えきらない”感じが残る。
結局、流れで連絡先は交換したものの──
帰り道、私は胸の中でつぶやいた。
「…なんか、やる気出ないな」
気長に待つか、
それとも、自然に放置してしまうのか。
まだ答えは出ない。
ただ一つだけ確かなのは、
あの夜の彼女の笑顔と、美しい横顔が、頭から離れないということ。
🍷✨
