今シーズンでの現役引退を発表した金子侑司。
いろいろと印象深いシーンがありますが、個人的に一番はコレですかね。
その時に書いた記事を復刻したいと思います。



2018年5月25日
西武  5-8  日本ハム  (西武ドーム)

8回裏にマウンドに上がった日本ハム・石川直に対して簡単に浅村、山川が打ち取られるもそこから粘りをみせ、この回だけで計34球投げさせたライオンズ打線。
「ライオンズ相手にセーフティリードはない」
相手にそんな印象を与える攻撃が戻りつつあります。
「毎日必死に!全力に!」の金子一輝と岡田、良いですね。
そのひたむきな姿勢はファンの心をガッチリ掴んでいます。
ということで、この試合の敗因は福岡から所沢へのあまりにも大変な当日移動だったということにしておきましょう。
3点を追う9回裏、無死一塁で代走に出た金子侑司。
盗塁をするのであれば100%成功させなければならない場面での痛恨の失敗。
普通に考えたら走る場面ではなく、またベンチのサインであるとは考えにくいだけに、物議を醸すこの走塁。
個人プレーに走った?
首脳陣の捉え方が非常に気になるところではありますが・・・


2018年5月26日
西武  5-6  日本ハム  (メットライフドーム)

前日の問題の走塁から一晩明けて、辻監督が出した結論は「9番・レフト 金子侑司」のスタメンでした。
そしてその起用に対し、5打数3安打1ホーマー4打点と応えた金子。
逆転のタイムリーを放ち7回の守備についたとき、ライオンズ応援団からの「金子コール」に対し、深々と頭を下げた姿とその表情が印象的でした。
心なしか目が潤んでいるようにも見えましたね。
初めて、金子がグラウンドで自分の気持ちを素直に表す姿を見た気がします。
延長10回裏、一打同点のチャンスで三振に倒れ、最後の打者にもなった金子。
この敗戦を誰よりも悔しく思っていることでしょう。
しかしこの三振は今の金子に足りない “ 何か ” を与えてくれたはずです。



あり得ない盗塁失敗にファンから非難殺到。
翌日、汚名返上の大活躍をみせヒーローインタビューは間違いないと思われたもののヒーローにできなかったリリーフ陣に非難殺到と、いろんな意味で思い出深いですね(苦笑)
「金子を男にしてやれよ(怒)」
こんな声が多く飛び交っていたのを憶えています。
“ 実は物凄く熱いハートを秘めた選手 ”
それまで野球に対してクールな選手というイメージを持っていましたが、この試合をキッカケに金子を見る目がガラリと変わりましたね。