「エミリの小さな包丁」(角川書店)

森沢明夫





まさに心洗われるという言葉がピッタリな一冊でした。

最初にプロローグを読んだ時は、なんだか物騒な話だなと思いましたが、読み終えた後に改めて読み返すと、全く別モノになっていたのが驚きでした。

これは本当に凄い!!

まさか二度目に読むプロローグでこんなにも感動するとは思いませんでした。


所々で鳴る、おじいちゃんの作った風鈴の “凛” の音。

優しくもあり、切なくもあり、物悲しくもあり、そして温かい。


「幸せになることよりも、満足することの方が大事」

この言葉は胸に響きましたね。

読んで良かった、表紙のイラストがさらにそう思わせてくれます。