ミッドサマーという映画を見ました。

アメリカに住む5人の大学生が
スウェーデンの奥地にある村に行って、
その村で行われている宗教的な行事に
巻き込まれるという話です。
ジャンルはホラーなので
人が次々と死にます。

なぜこの映画を見たのかといいますと、
自然豊かなキレイな場所に
白のワンピースと花飾りを身につけた
女性がたくさんいるという
ビジュアルを全面に出しているのに
ホラーという点です。

感想ですが、キレイなのは
風景と村人の外見だけで
他は全部怖い。
 
 
儀式で村民が自ら命を絶つ
シーンがあるのですが、
死にきれなかった村民に対して
他の村民が次々と襲いかかる
シーンがありまして……
儀式を見ていられなくて
途中で目を閉じました。

他にも色々な儀式があるのですが
映像的な衝撃は自殺より少なかったので
まぁ見ていられました。

儀式で人が死ぬのはおかしい
というのは外部の人の常識であって、
この村で生まれ育ったら
儀式で人が死ぬのは当たり前。

なので村人は精神を取り乱すことなく
粛々と儀式の準備を行い、
村の存続の為に
アメリカの大学生の一部を
村人として招き入れます。

この外部の人間の招き入れ方も巧妙で、
男子大学生に対しては
下半身に刺激を与え、
家族を失ったり
恋人とも上手くいっていない
女子大学生に対しては
貴方は私たちの仲間だとして
仲良くしたり、
あなたは特別な人間だという
高揚感を与えたりするのです。

普通の精神状態なら
「現代で人が死ぬ儀式をするのは
おかしいからそんな村にいたくない」
となりそうですが、
精神が衰弱気味だと
仲間として受け入れてくれるのが
嬉しくて、
村のおかしさに気づかなくなる。
 
 
こうやって人はカルトにハマるのか
という怖さもある映画でした。