質問:「エレニン彗星とエレーニン彗星、どっちが本当の書き方ですか?これも我々を混乱させようとするNASAの陰謀でしょうか?」


回答:「どっちでもよいじゃないですか(笑)」



説明:

   ご存知のように、エレニン彗星(C/2010X1)は、ロシア人のアマチュア天文家Leonid Elenin氏によって発見された彗星です。彼の名をとって、エレニン彗星と呼ばれています。


  これまたご存知のように、彗星には発見者の名前をつけて呼ばれます。命名の条件を簡単に言えば、


    1)独立発見者 3名まで

    2)公開後の「発見」は無効


 です。これらの条件を満たしたことを確認して、IAU(国際天文学連合)が正式に命名します。細かな規則はまだたくさんあります。

 詳しく知りたい方は、「彗星命名のガイドライン」 (中村彰正さん訳)がありますので、こちらを参照してください。

  さて、日本人の名前がついた彗星でしたら、表記、読み方とも問題ないです。しかし、外国人の名前ですと、そもそも日本人にとって発音が困難なものもあるし、表記にいたってはなおさらです。

 ロシア人の「Elenin」という名も、本当に「エレニン」または「エレーニン」と発音するのか、私は知りません。そういうことで、先に広まったほうが、「勝ち」という状況です。

 質問にたいしては、表記された彗星がどの彗星を示しているのか、容易にわかればどっちでもよいんじゃない?という、答えになります。


 いや、絶対、彗星は名前の発音のとおり表記すべきだ!と主張されている方もいらっしゃいますが、それは無理な話でしょう。


 例えば、彗星の中で一番有名な、「ハレー彗星」(1P/Halley)は、”Halley"と表記されますが、超有名現代英国魔法使養成学校冒険活劇の主人公も、Halleyで、こちらは、日本語では、「ハリー」になっていますし、それが、超有名現代英国魔法使養成学校(手汗握)冒険活劇のタイトルにもなっています。

 これを、「ハレー」と言い換えると、くだんの超有名(中略)冒険活劇は、なんだか「カレー、食ったー?」と聞こえるようなしまりの悪いものとなります。

 それならば、「ハレー彗星」の名前を、いまさら「ハリー彗星」と変えるかというと、それもないでしょう(笑)(発音自体は「ハリー」に近いようです)


 天文雑誌の中では、彗星の名前は、どちらかに統一するということで決められているようです。

  「編集部は、観測報告の原稿を勝手にいじって、彗星の名前を変えてしまうからな~」

と、彗星観測者の○○さんがおっしゃっていました。


 そうそう、この彗星を

  江レーニン彗星

 とブログにかいている人もいました。

 まさか、NHK大河ドラマの主人公と、ロシア革命の指導者がそれぞれ独立に発見したわけ・・・ないですよね。


※皆様のご感想、ご意見をお寄せください。そのときは、コメント欄からお願いします。(私の承認後に表示されます)

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 2011/10/15 新規作成





エレニン彗星の「直列」と地震は関係があるのか、ないのか検証します。その第5回目です。

1回目のほうは、こちらをお読みください。
2回目のほうは、こちらをお読みください。
3回目のほうは、こちらをお読みください。
→4回目のほうは、こちらをお読みください。


「~天文台の事件簿~ 

  題未定 第5回  エピローグ



 (気がつくと、夕暮れ時にさしかかっていた。えっ、さっきまで朝の設定だったでしょ、と追求なされぬよう。この世界では、時間の進み方もいい加減だから)

 

台長:

 前回で、やっとこさ「まとめ」ができてほっとしましたよ。


警部:

  ご苦労さま。私も心配の種がなくなって、すがすがしい気分ですよ。


 (夕暮れの空は少し霞んでいたが、満月がすでに明るく空の上高くかかって、地上を照らし始めていた。)


警部:

 いい、夕暮れですね。見上げれば、十五夜の月か~、なんかどこかで聞いた、 のようですね。


台長:

 そうですね。今夜もいい星空になりそうです・・・って、ちがーう。


警部:

 え、何を言ってるんです?


台長:

 この月が、間違っているのです。夕暮れ時に、十五夜の月(ほぼ満月)が、見上げるような、つまり地平高度が高いところに、ありません。(ここでは、十五夜の月=満月としておきます。)

 もし、満月が正しいならば、それは東の空、地平高度が低いところにあるか、または昇っていません。

   (月、空の高いところから、東の低いところへ、ぴゅーと移動する)

 反対に、もし見上げるような月が正しいならば、それは、上弦かそれを少し過ぎたばかりの月であって、満月の月ではありません。

   (月、東の空から再び、空の高いところへ、ぴゅーと戻るが、満月ではなく半分にかけている)

 どっちかにしてください。


警部:

 ひぇー、ここ、イマジナリースペースだから、台長が言うたびに、月が動いたり、欠けたりしてるよ。
 どっち、と言いましても、これは「歌」の世界だからね~、あくまで「詩情」ですよ、「詩情」


台長:

 「詩情」でも「紙上」でも「私情」でも「事情」でも「次女」でも「痴情」でも、どれでも同じです。こんな非科学的なこと、お母さんが許しても、お父さんは許しませんからね。


警部:

 まぁ、まぁ、この歌をつくった、さるミュージシャンのお方も、そこまでは考えが及ばなかったのでしょう。わざとではないですよ、「きっと」「たぶん」「おそらく」「もしかすると」「ことによると」・・・えーと


台長:

 「probabry」「perhaps」「may be」 ・・・。


警部:

 わー、なんか、ずる-い!!


台長:

  また脱線しそうなので話を元に戻して・・・もっとも、この「夕暮れ時に満月が空高く輝いている」という、状況を科学的に正しいことにしてしまう方法もありますが・・・


警部:

 え、そうなんですか、できるなら、それにしましょう。


 ここで問題です。台長が上の会話で話した「方法」とはいったいどのようなものでしょうか?(制限時間1分以内) 答えは以下参照


台長:

 夕暮れを演出している太陽のほかに、もうひとつ、「別の太陽」があればいいんです。どれ、私が「太陽」をつくってあげましょう。なんせ、ここは、イマージナリースペースですからね何でもできちゃいます。


警部:

 なぁるほど、そうか~、それは気づかなかった、って、ちょ、ちょ、やめてください。「詩情」のために、「太陽」が増えたり減ったりしたら、たまったものじゃありません。


台長:

 そうですか~、それならやめておきましょう。

このくらいで手をうっておきましょう。

 

(月、東の低いところの空に移動。満月ではなく、少し欠けている。なぜか、地上に菜の花畑が現れる)


  「菜の花や 月は東に 日は西に」(与謝蕪村)


台長:

 と、言うことで、前回で「まとめ」が終わりましたので、今回は軽くながしていきましょう。


警部:

 ながしましょう、ですか・・・


台長:

 と、思ったですが、前の「まとめ」では、足りない部分がありましたので、ここに補足したいと思います。


警部:

 まーだ、やるんですか。もう船井さんをいじめるのは、やめませんか?


台長:

 別に、船井さん本人をいじめているわけではないですよ。彼の言説を検証して、批判しているのですよ。

 罪を憎んで、人を憎まず。

 さらに言えば、同様の「直列」-地震説すべてを対象にしているのですよ。調べると、少しバリエーションが変わったものも流布しているみたいです。


 船井さんのブログの内容を、第1話でも出しましたが、もう1回ここに、掲載しておきます。



以下  「いま一番知らせたいこと、言いたいこと
今年の9月・10月は天災の起きる可能性が大きい。注意しよう」
(
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=201108007 ) 2011年8月22日 より抜粋

今年の9月・10月は天災の起きる可能性が大きい。注意しよう

 具体的には、2008年2月20日のインドネシアのマグニチュード(以下Mと書きます)7.4から2011年3月11日の日本のM9.0までの間の世界でおきたM6以上の地震のほとんどが、直列の日かその前後だというのです。少し実例をあげます。

2008年2月20日  インドネシア  M7.4  エレニン・地球・太陽の直列
      2月25日  インドネシア  M7.2  エレニン・地球・太陽の直列
      5月12日  中国      M7.9  エレニン・地球・海王星の直列
2009年7月15日  ニュージーランド M7.8 エレニン・水星・地球の直列
      9月 9日  サンホラ島   M8.1  エレニン・太陽・地球の直列
2010年2月27日  チリ      M8.0  エレニン・地球・太陽の直列
      3月 9日  インドネシア  M7.2  エレニン・地球・海王星の直列
2011年3月11日  日本       M9.0  エレニン・地球・太陽の直列

(抜粋終了)


 そして上の情報を、例のフォーマットで表にまとめると、このようになります。



エレニン ニモ マケズ-表8

警部:

 見事に、?ばかりですね。「直列」前後の地震の回数も、例として8個挙げていますが、それ以外はどうなっているのか書いてありません。だから、8回+?回になっているのですね。


台長:

 ええ、結局船井さんが、提示している情報は、「『直列』前後の期間に、8回地震が起きた」とういうことだけなのですよ。後の情報は一切、書いていません。さらに、「『直列』前後」という言葉の定義も不明確です。

 もしこれが、科学や技術のレポートならもう、この状態で、ダメダメダメダメムダムダムダムダなのですよ。


警部:

 そうですね。こうやって表にするとわかりやすいけど、ブログを読んだ時点では、私は、完全に誤解・・・えーぃこのさい「誤解」なんてまどろっこしい表現ではなく、正直に「だまされた」と言いますね。

 完全にだまされていました。

そして、こんなもので、私を含め大勢の人が、だまされていたとは、ちょっと信じ難いですね。

台長:

 ええ、そして、?の部分の情報は、私が、あれこれ推察して埋めていったわけです。
 

警部:

 今から振り返って言えることでしょうが、なんと言うか、アホらしかったですな。


台長:

 ええ、私は、こんなアホらしいことを、延々まじめに検証したことに、アホらしくなります。もっとも、読者の方からの感謝の言葉で救われていますが・・


警部:

 救われていますが・・・


台長:

 本音をいうと、計算に用いた数値を全部プリントアウトして、「お前も計算して、俺と同じ苦しみを味わいやがれえ」と船井さんのところに、送りつけたくなります。



エレニン ニモ マケズ-表9

(集計表の抜粋)



警部:

 使用した数値が、およそ2万ぐらいありますので、結構な量になりそうですね。でも、台長、いきまいている割には、穏便な方法しか言えない、まだ抑制が効いていますね。


台長:

 もう一度お断りしておきますが、船井さんのブログを取り上げたのは、単なる代表例としてです。目だっていましたからね~。そして、他にも、これに似たような話が、バリエーションを変えて存在しているようです。

 それらを、いちいち検証することは、とてもできませんが、これまで私たちが使ってきた方法で、「提示された情報が不足していて意味がない!」とか「そんなのウソだ!」と言えると思います。

 そして、ここまで、この記事をお読みになられた読者の人には、「このような考え方をすればよい」というのが伝わったかと思います。

 誤解を恐れずに言えば、「ウソ」「本当」かというのはどうでもよい話で、「どのような考え方をしたか?」というのが重要なのです。それも、ひとりよがりのものではなくて、他人にも納得してもらえるように「説明」できることが必須です。


 あー、なんだか説教くさくなりましたので、もう一言でやめておきます。


  今回紹介したような、だましのテクニックは、こればっかりではないです。私たちの社会生活のなかでも、いっぱい出てきます。みなさん、注意しましょう、・・・ではなく、「正しく考えましょう」です。


警部:

 ・・・というところで、この件、まいて良いでしょうか。


台長:

 はい、これで、第1話で書いた、

 2)「上で述べた「直列」と地震の例は、たまたま偶然である。」

は、本当に終わりです。そして・・・


警部:

 ・・・そして、

 1)「彗星のような小天体が、重力で地球に地震を起こさせることはない。」
 がまだ残っているんですね。


台長:

 はい、2)の話が長くなりましたので、1)はまだ別の機会をもうけてやりましょう。

 今回は、正直、算盤をはじいて帳簿をつけるような味気ない話でしたが、今度は、窮理(きゅうり 物理の昔の呼び名)の世界です。そして、窮理の数式がでてきます。自然界を表す美しい数式を眺めていると萌えますよ~。ムフ、ムフフ。


警部:

 げ、ひょっとして、数式オタク!!


台長:

 あなたは萌えないのですか?

 もっとも、数式は必要最小限にして、なるべく読者の人にわかるように努める所存にございます。残念ですけど。


警部:

 私も登場するんですかね~



台長:

 さあ?ただいま、登場人物は、人選中です。


警部:

 人選中とはいいながら、作者が見知っている人物を頭のなかでこねくり回して、仮想人格をつくっているんですよね。

 あと、なんか残っていること、忘れていることはありませんか?


台長:

 あー、思い出した!!

 この物語のタイトルですよ。ずっーと「題未定」で押し通してきましたが、最後なので、ちゃんとしたタイトルを決めておきましょう。


警部:

 それなら、私に考えがあります。

 「ダイミテイ」にしましょう。


台長:

 ん?だから、題を決めようと言っているのです。


警部:

 いや、だから、「ダイミテイ」にしようというのです。

 いいですか、ここは、どこです?


台長:

 どこって、天文台です。


警部:

 天文台は何をするところです?


台長:

 何って、ここは一般公開型の天文台なので、お客さんに星を見せるところです。


警部:

 そうでしょう。お客さんは、「天文台で星を見よう」として来台されるわけですよね。

 いいですか、


 「天文台で星を見たい」

 「天文台で星を見てー」

 「天文で星を見てー

 「天文で星を見てい

 「天文で星を見てい

 「天文で星を見てい

 「天文で星を見てい

 「天文で星を見てい

 「天文で星を見てい

 

ほら、「台見てい」(だいみてい)になったでしょう!!



台長:

 だー、ひ、ひどすぎる。本家本元 のこじつけも、ここまでひどくなかったぞー。作者が激怒するぞ!!


(そのとき、天地雷同して、煙が立ち込める。その中から、男の人が現れる)


台長:
 わっ!また誰がでてきたぞ。

   って、もう、慣れっこになって、驚いてないさ。


エマ:
 やっと来れたぞ。急ぎの用事これあり、我、馳せ参じ、と、あれ何の用だったっけ?


警部:
 あなた、このブログを書いている、エマさんでしょ。
台長さんそっくりですね


エマ:

 違います。私が似ているのではなく、台長が私に似ているのです。
 ここの「台長」は、私の代弁者という役柄ですからね。似るのもあたりまえですよ。



警部:
 少し違うところもあるようですが?


エマ:
 ああ、それは、話をおもしろく、おかしくするため、台長の「成分」を少し入れたのですよ。


台長:
 第一話の私の独白のところですね。


警部:

 ああ、あれはそういうことでしたか、あれは妙にリアルでしたね・・・あれっ?つまり「実在の台長」をモデルにしているってわけですか?


エマ:
 (慌てて)あっ、えっ、いや、
 このブログに登場する団体、人物は、架空のものであります。いかなる実在の団体、人物とも関係がありません。
  って、言っている場合ではない。思い出したぞ。大変なことが起きるんだった。

あなたたち、この世界が、イマジナリースペースだということは、すでに自覚されていますよね。


台長、警部:

 ええ


エマ:

 想念で、他の人を登場させたりしませんでしたか?


警部:

 2人ほど、やりましたよ。


エマ:

 星を動かしたりしませんでしたか?


台長:

 ちょっとばかり、月を動かしましたよ。あっ、太陽は作っていませんよ。


エマ:

 ああ、やっぱり。

 困りますね、いくらイマジナリースペースと言っても、こう勝手をされては。

 ここイマジナリースペースは、ここだけの閉じた系ではなく、現実空間(リアルスペース)に微妙に影響を与えているのです。こう矢継ぎ早に、想念を実体化すると、リアルスペースでも影響を受けておかしな現象が起きてきます。

 っていうか、実際に起きちゃったんですよ。ついこの前、光より早い物質が発見され 、世界中が大騒ぎしていますよ。ほかにも、変な出来事が多発しているようです。

 どうも、リアルスペースもイマジナリースペースに影響を与えていて、ある条件下で、変な事象発現の「共振現象」を引き起こしているようなんです。
 

警部:

 いきなり、そんなことを言われても。だいたい、このイマジナリースペースを考えたのは、あなた=エマさんでしょ!


エマ:

 ええ、確かに私が「発案」し、ストーリーの「方針」を立てましたが、それをこの劇世界で実際に、「運用」「実行」したのは、あなたたちでしょう。なんだか「責任の所在」があいまいになってるな~・・・変なところで「現実社会」 と似てきやがる。


台長:

 上で言った、光より早いものが「大変なこと」なんですか?


エマ:

 いや、まだ続きがあるんです。いいですか、最後の質問です。よく聞いてから、正確に答えてください。

 あなたたちは、この物語に、「ダイミテイ」とかいう、題をつけましたか?


警部:

 (うれしそうに) はい、はい、私がたった今「台見てい」(ダイミテイ)と題をつけましたよ。私が考えたのですよ。


エマ:

 (一瞬、声が出ず)あー、遅かった。


台長:

 どうしたんですか?「ダイミテイ」と付けると、なにかまずいことがあるのですか?


エマ:

 (つばを一回飲んだあと)「予言の書」なんです。あるSFが「予言の書」と呼ばれていて、物語の中で主人公達が自分たちの物語に「ダイミテイ」と付けると、大変なことが起きると書いてあるのです・・・

 この、一連の物語を始めるとき、私は、何の気なしに「題未定」としていたのですが、その後、「予言の書」の話を思い出し、慌てて、amazon.co.jpからこれを取り寄せて(実話)読んだところ、まさしくそのとおりのことが書いてあったのです。(この「予言の書」は、最後のアフィリエイトで紹介しています)



警部:

 そんな、たかがSFが「予言の書」になるはずがないじゃないですか・・・・(エマの顔をじっと見て)本当なの?


エマ:

 (無言で、こくりとうなづく)


台長:

 いったいどんな大変なことが起きるのですか?


エマ:
 (ゆっくりと)地震惑星ネビルどころではない・・・


台長・警部:

  地震惑星ネビルどころではない・・・


エマ:

 (さらに、ゆっくりと)三角バリアや、太陽フレアや、木星ビームや、わけのわからん音声どころではない・・・・


台長・警部:

 三角バリアや、太陽フレアや、木星ビームや、わけのわからん音声どころではない・・・


エマ:
 (ちらっと、上を見て)とても・・・読者にはとても教えられない・・・ちょっとお耳を・・・

 (エマ、二人に耳打ちする)


台長・警部:

  !?

 (2人、腰が砕けてその場にしゃがみこむ。

   叫ぼうとするが、くちをパクパクさせるだけで、声がでない。)

 (と同時に、照明が暗くなって、幕がおりはじめる。)



 (誰かが、掻き消えるような声で)
 あ、思いだした、あのマンガのつづきは?


エマ:
  大丈夫、ちゃんと終わらせますよ。


 (幕、完全に降りる。)



おわり


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題未定 (ハルキ文庫)/小松 左京
Amazon.co.jp

おまけ 後日談:


台長:

 ・・・ということで、ちょっと困ったことに、なってしまったんですよ。



警部:

  え、何が「困ったこと」なんですか?


台長:

  あのね、エレニン彗星が、崩壊してもう見えなくなってしまっただろ。


警部:

 そうですね。


台長:

  時間軸で言うと、2011年8月後半から、核の崩壊があったようで、光度がいきなり下がりはじめ。その後、同年9月中になったころには、観測できないくらい暗くなってしまったね。


警部:

 台長、今年のことなのに、2011年という言い方をするんですね。


台長:

 まあ、後で読む人のことを考えてだよ。


警部:

 でも、エレニン彗星が消えてよかったじゃないですか。これで、地震のことを心配する人が、ぐっと減りましたよね。


台長:

 君、「消えた」なんて言葉をつかっちゃいかんよ。また、「何で消えたんだ!」と騒ぐ人がいるんだから。

実際は、核が崩壊、揮発性成分もなくなり、今はかけらみたいなものが、飛んでいるはずなんですよ。

彗星を観測する人なら、これを「見えなくなった」という表現でいうんだよ、けっして「消えた」とは言わないんだ。


警部:

 へえーそうなんですか。でも、一般の人なら、どっちも同じって思ってしまいますよね。

あ、それよりも困ったことってなんですか?

台長:

 あのね、9月10月に大きな地震が(日本に)に来るといいう噂があったが、実際起きなかった。それと、エレニン彗星の「消滅」を結び付けてしまわないか?と心配しているですよ。


警部:

 え、どういうことです



台長:

 つまり、

 「3月11日は、エレニン彗星の「直列」があって、東日本大震災が発生。」

 「9月の「直列」は、その前に、エレニン彗星が「消失」したので、大きな地震が起きなかった。」

 こんな風に間違って考える人が、絶対でてくるぞ、と心配しているんですよ。

「予言」してもいいですよ。あと何年もすると、こまかなディテイルが記憶から失われ、上に書いたことのみ覚えている人が、そういえば、XX年前はこうだったね・・・とブログに書き出すんだよ。



警部:

 そういうことでしたら、もうブログに書いている人、だいぶ見かけましたよ。「予言」がはやく現実になってしまいましたね。


台長:

 エッ、エエー!!

 できれば、エレニン彗星には、健在でいて欲しかった。今からでも遅くない、エレニーン、カムバーック!!

警部:

 もう、無理、無理

おしまい


このページの修正履歴:

 2011/10/10 新規作成

 2011/10/10朝 ちょっと修正

 2011/10/29 「おまけ 後日談」を追加
 
2013/12/07 どこかにリンクを貼った




エレニン彗星の「直列」と地震は関係があるのか、ないのか検証します。その第4回目です。

 1回目のほうは、こちらをお読みください。
2回目のほうは、こちらをお読みください。
3回目のほうは、こちらをお読みください。

(2011/09/26 早朝5:30より書き出す)

「~天文台の事件簿~ 

  題未定 第4回  あるいは、大団円!?


その3からの続き。時間がないので、前と同じ。なぜ、時間がないのかは、文中であきらかになる。



警部:
 ところで、天体の位置計算はどのようにされたのでしょうか?


台長:
 いろいろ方法はありますが、私の場合は、アストロアーツ社の「ステラナビゲータ」というPCソフトを持ちいて計算しています。このソフトの中に、「位置推算」という機能があり、指定天体が、地球からどのような角度で見れるか、数値データを出力してくれます。
 これを使って、エレニン彗星、太陽、惑星の見える位置をそれぞれ用意します。あとは、指定天体とエレニン彗星の見える位置の差をとって、どのくらい(角度的に)接近しているのか、算出します。計算は特段、難しいことはやっていません。ただ、扱う量が膨大なので、マイクロソフトのエクセルとマクロ(VBA)をもちいまして、自動計算させています。


 さて、「前後」の日数を割り出す作業ですが、確かに船井さんのブログにはこれは明記されていません。しかし、我々は、すでに「直列」の日を知っています。そこで、ブログにでていた地震の例、8件を用いて、地震が、「直列」の何日後(前)におきたかを簡単に知ることができます。これによって、「前後」の日数を決めてしまおうと思います。

 一覧を用意しました。

エレニン ニモ マケズ-表5


警部:
 ちょっちょっちょっと、待ってください。台長さん。最初から、飛ばしすぎではないですか?私のセリフがいれられませんよ。


台長:
 うるさい!! 予言された、(世界標準時で)9月26日は刻々とせまっているんだ、ついでに自分の出勤時刻も。今日の朝のうちに、読者に安心してもらおうと、早起きして書いているんだ。だいたい、あなた自身が「9月26日まで間に合うの?」と言っておきながら、なんですか。続けますよ。


 第1回で、「些細な間違いがある」とかいたことについて、上の表で説明します。上から4番目の2009/07/15の地震のさい、エレニン-水星-地球の角度は、36.4度ととても、「直列」前後といえる状態では、ありません。よって、この地震のデータは使用しません。

 また、2つの地震では、日付が間違っていました。「些細な間違い」と私は書いていましたが、訂正します。事実を間違って書いている時点で、もうダメダメですね。そのほかの文章は完璧なのに。どこから、このデータをもってきたのでしょうか?

 表の一番右側は、「直列」の日からの日数を表しています。最大11日というものがありまして、これを「前後」の日数とします。


警部:

 (やっとしゃべれるとうれしがって)「前後」は、11日か、結構幅がありますね。


台長:
 (ちょっと落ち着いて)ええ、そうなのです。これには、もうひとつ理由があるようですが、これは、また後で話すかと思います。

 そして、前後11日というのは、あわせると23日間にもなります。それから覚えていますか?太陽から海王星まで含めた「直列」は、37回もありましたねね。すると、どうなるかと言いますと・・・


警部:

 なんとなく、わかります。テレビの番組だったら、「今明かされる、衝撃の事実!!」とかテロップがでて、30秒か、1分もののCMに入るところですね。


台長:
 あまり時間がないので、さっさと、結論だけ書いておきます。


「『直列』前後の期間」は、全体の48.5%!!

(566日/1166日 2008年1月1日~2011年3月11日)


警部:

 これでは、「衝撃の事実」ならぬ「笑撃の事実」ですね。


台長:
 本当にそうです。じっさい、最初に計算したとき、ひとりで笑ってしまったもの。

 あっ、もうこういう時間か、今から出勤しなければ、それでは、座をいったんはずしますね。(2011/9/26 06:26)

  (台長の姿がだんだんエマに変わりながら、退場する)

-------------------------------------------------------------

(2011/9/27 0:30)

エマ:

 遅くなりました。先ほど帰宅したばかりです。

 結局、9月26日は何事もなく(茨城で震度4の地震があったが)過ぎたようです。今日はもう遅いので、コメント返しだけをして、もう寝ます。

 結局、朝早起きをしたり、夜遅くまでコメントを書いたりして・・・・・

 彗星の運動に、一番支配されていたのは、私だったりして?

------------------------------------------------------------

話は元に戻って・・・


台長:
 さて、笑ってばかりはいられません。我々が知りたいのは、地震の発生頻度です。たとえ「直列」前後が期間の半分もあっても、その間、地震が10倍も発生していたら、それは「直列」は地震と「関連あり」の証拠になります。
 せっかく検証をしてきたのに、ここでやめたら「画龍点睛を欠く」ことになりかねません。今度は地震の集計をしましょう。「千里の道も一歩から」・・・ではなく、この場合、「百里の道を行くときは、九十九里をもって半ばとせよ」です。


警部:
 わかりました。(ちょっと考えて)「おうちに帰るまでが遠足」ですね。


台長:
 (きっぱり)違います。


 注:以下の地震の情報は、被害が大きかったものに絞ってあることがわかりましたので、取り消しにしました。


  地震の回数は、第1回でもちょっとでてきましたが、問題にしている期間に101回発生しています。なお、これらの情報は、 

   U.S. Geological Survey( http://www.usgs.gov/ )の

    Historic World Earthquakes ( http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/world/historical.php )

   のWEBページからもってきました。

このページでは、こんな感じで地震の情報が掲載されています。


2011/03/11 - Near the East Coast of Honshu, Japan - M 9.0
2011/02/28 - Arkansas - M 4.7
2011/02/21 - South Island of New Zealand - M 6.1
2010/09/03 - South Island of New Zealand - M 7.0

  (以下略)


 地震の回数は、第1回でもちょっとでてきた101回というのは、被害が大きかったような地震を選んであるものでした。

 今回は、被害の大きさではなく、地震の大きさに着目しています。そこで、おなじサイトにある別のページから地震発生の情報を集めました。


 地震データの入手先:

   U.S. Geological Survey( http://www.usgs.gov/ )より以下のページから地震の情報を収集

http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eqarchives/significant/sig_2008.php
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eqarchives/significant/sig_2009.php
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eqarchives/significant/sig_2010.php
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eqarchives/significant/sig_2011.php


M6.0以上の地震は、実に205回も発生していました。平均すると、5.7日に1回の割合です。そのうち、「直列」前後の地震は、124回でした。

第2回目で、用意した表にそって、数値を埋めていくと以下のようになります。


エレニン ニモ マケズ-表6改

警部:

 「直列」前後が124回、それ以外は、81回。あれ? 「直列」前後の方が多いですよ。

1日あたりの地震数も、「直列」のほうが、50%以上も多そうです。これってどういうこと、台長?


台長:

 ・・・・


警部:

 ねえ、台長!!


台長:
 とうとうバレタかー


警部:

 えっ?何いってんですか?


台長
 実は、・・・これまで、書いてきたことは、みんなウソだぴょーんみんな、だましていてゴメンネ!!


警部:

 えっー、えーーーーえーーーー!?


台長:
 (元にもどって)・・・って言ったらどうします?


警部:
 台長~、脅かさないでくださいよ。私は、この4日間驚いて口を開けたままの状態でしたよ、おかげで、あごが痛いです。


台長:
 あ、ごめんごめん。ついいたずら心を起こしてしまって。
さて、上の表のように、結果は我々の予想していたものとは違っています。


警部:
 「直列」前後もそれ以外も、地震の頻度には差がない、が予想でしたよね。でも、「直列」前後の方が、1日あたりの地震数が、約50%多いですね。


台長:
 ええ、予想に反する結果になったので、だいぶ計算内容を確認しました。そこでわかったことがあります。


警部:
 どういうことです?


台長:
 地震というものが、バラバラ平均して発生するというものではなく、短い時期に多く発生するものもある、ということです。言われてみれば当たり前の話で、大きな地震の前後では、予震や余震が発生しますからね。
 たとえば、3.11東日本大震災のときは、本震(3/11)のほかに、その2日前までの3日間で、全部で10件の地震(M6以上)が発生しています。
 

警部:
 いわば、地震の固め打ちですね。


台長:
 そうです。そのような固め打ちのグループが、いまや期間の半分近くにもふくれあがった「直列」前後の期間に、たまたま、発生したものが多くなったようです。


警部:
 わかりました。「直列」前後が、半分の期間ってわかった時点で、もうすでに破綻していますしね~
 ところで、台長が計算した値を使って、「直列」地震信者が、
 「『直列』は、1年の半分もあるけど、本当に『地震』が起きやすいんだよ~、本当だよ~、信じてくれよ~」
 って、子どもが駄々をこねるように主張してきたらどうします?


台長:
 言ってきますかね?(笑)


警部:
 言ってきますかね?(笑)

 ああ、それから今思いついたのですが、これまで「直列」前後11日間の期間について調べましたよね。


台長:
 ええ、船井さんの記事に沿った形ですすめてきました。


警部:
 それをですね、3つの天体が、一直線からある角度以内に収まっている時を、「直列」として計算したらどうなるんでしょうか?なんか、前回第3回でやった定義より、こっちのほうがしっくりきそうですが・・・今からできますか?


台長:
 その計算なら、実はすでにやっています。はい、これです。
 ここでは、「直列」期間を、一直線からのずれが5度以内としています。


エレニン ニモ マケズ-表7


警部:
 こっちは、「直列」期間と、それ以外の頻度はほとんど変わりませんね。
 あれ、「直列」期間が、全体の半分を超えているではないですか?
いったいどういうことです?


台長:
 これは、自分も計算して初めて気づいたのですが、エレニン彗星と海王星の位置関係です。この2つの天体を結ぶ線が、ちょうど地球の軌道の線に沿っているところがあります。数学でいうところの接線です。
 するとどうなるかというと、上の定義の「直列」期間が異常に長くなる。例えば2009年は、エレニンー地球ー海王星の「直列」が124日続きました。

エレニン ニモ マケズ-図3海王星との「直列」
注:海王星は、本当はもっと遠い(地球ー太陽間の30倍)なので、
 図よりも「直列」期間は長くなる。


警部:
 これも、笑ってしまいますね。


台長:
 ええ。
 さて、話はだいたい尽きたので、まとめに入るとしましょうか。


 『直列』と地震の発生は関係がない。関係があるようにみえているのは、偶然である。


警部:
 台長、ここの「偶然」っていうのは、消しましょうか?船井さんは、恣意的に選ばれた地震をいくつか紹介しているだけですね。


台長:
 わかりました。修正しましょう。

 『直列』と地震の発生は関係がない。関係があるようにみえているのは、恣意的に関係があるように見せかけているからである。


そして、追加します。


 船井さんの記事(「いま一番知らせたいこと、言いたいこと 今年の9月・10月は天災の起きる可能性が大きい。注意しよう」(http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=201108007 ) 2011年8月22日)

 は、エレニン彗星の「直列」と地震が関係があるかのように読者に誤解を与える記事である。


 ここで、あえて「だから悪い記事である。」とは続けて書きません。科学は、「正しい」か「正しくない」はいえますが、「良い」「悪い」は、言えないのです。それは、あくまで人の価値判断の範疇です。


 誤解を与える記事でも、ありがたく奉る人にとっては(その時は)「良い」ものであり、うそばっかり書いていやがるとわかる人にとっては「悪い」ものであります。


警部:
 やれやれ、これで安心しました。まとめもすんだことだし、今回で私はお役ごめんですかね。


台長:
 いえ、このブログの作者エマさんから、今連絡がはいりました。
「もうちょっと、書かせろ!」だそうです。
 もう1回だけ、おつきあいください。


警部:
 えっ、えー(私、驚いてばかりだな)


つづく


※皆様のご感想、ご意見をお寄せください。そのときは、コメント欄からお願いします。(私の承認後に表示されます)


そして、今回のアフィリエイトは・・・

統計解析のはなし/大村 平
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 今回の一連の記事を書くにあたって、統計解析を勉強し直しました(まだ途中ですが)。記事の中には登場しませんでしたが、裏でいろいろ解析をしています。そのとき、上記の本には非常にお世話になりましたので、ここに紹介しておきます。
 統計解析は、概念を理解するのが難しいのですが、この本で紹介されている題材は的確で、また話のもっていきかたがうまく、面白いです。
 こんな本を書いたおっさんと、一緒に酒を飲んで四方山はなしをしたら愉快だろうなと思って、作者の経歴をみてびっくり。
 防衛庁空幕技術部長、航空実験団司令、西部航空方面隊司令官、航空幕僚長、防衛庁技術研究本部技術顧問、おまけで、日本電気株式会社顧問を歴任だそうです。大村平氏に敬礼!!
このページの修正履歴:
 2011/9/26 新規作成
 2011/9/28 追加
 2011/10/3 追加。一応完結。