今月末、仲間でいつもより遠出をして泊まりで遊ぶことになっている。バーベキューをしたり海辺で花火をしたりする予定なんだけど、きっと私は「最後の花火に今年もなったな」とか脳内でつぶやいてしまうんだろうな、と思った。ていうかきっとこの夏もエモい花火の写真と共にそう呟いている人がめちゃくちゃいるんだろうな、と取り急ぎXを検索したらめちゃくちゃ出てきたので笑う。私はひねくれているのでそういうのを見てしまうとつぶやきたくなくなるのだ。かわりに脈々心拍数が全開!とか言いたい。
こないだ久々にカラオケに行きました。喉をつぶしたり風邪をひいたり入院したりしていたのでもう2ヶ月以上行っていなかったんだけど、満を持してフジファブリックを久しぶりに歌ってみた。改めて変な曲だなと思った。実にポップだ。いやポップじゃない曲もあるんだけど。とにかく変だ。花屋の娘を歌ってみた。夕暮れの路面電車、人気がないのに座らないで外見てて、暇つぶしに駅前の花屋さんの娘にちょっと恋をして、最近のポップスでは見かけなくなった長い長い間奏を経たあと、「その子の名前を菫と名付けました」っていうホラーね。フジファブリックってこれなんだよ。花火の写真あげてる人に伝えたいよ。
それからDayDripperは、カップリングだけど個人的にはシングル並みに好きな曲。それは両国のラストのエンドロールが好きだからってのも大いにある。
カラオケって歌詞を見ながら歌うから、こんな歌だったんだなぁって改めて気づく。最初っからぶっ飛ばしてるものもあるけど、間奏後のCメロとかラストにかけてその怪しさが確信になるかんじがいつも面白いなぁと思っていて、この曲も「僕は闇夜を待ち君を皿に開ける」というのが種明かしになってる。このメロディーのあとだからサビの意味あいがわかる。といってもあんまわかんないんだけど、ワンコーラス聴いたあととは別の意味に聴こえてくるわけ。とにかくこんな綺麗な顔してヤベー事考えてる人なんだなってのが見えてくる。多分多くのファンは、そういうとこが好きだったように思う。
若者のすべて。実は当時、そこまでお気に入りではなかった。今もそこまでかも知れない。勿論良い曲だとわかっているし、基本は好き。ただなんていうんだろうか、美しくて逆に異色だった気がするのは私だけかな。次に収録されてるチョコパ二(アルバム・TEENAGER)のヒッピーになって荒野を裸で歩きたくなるってフレーズのほうがパンチあって好きだった。それだけ、フジファブリックには実はパンチのある曲が多いってことだ。フジファブリックには若者のすべてと同じくらい良い曲がたくさんあるし、なんなら当時は若者のすべてよりも名曲とされた曲があったはずだ。代表は茜色の夕日だと思う。あとは赤黄色の金木犀。星降る夜になったら。記念写真。笑ってサヨナラ。Anthem。数えきれない数々の名タイトル。僕は読み返しては感動している!