(2005リリース。私は勿論初回のカバーが5種類あるやつを持ってる。PES推し。)
今回のベストがどれだけめでたいものか、リップスライムがどういうグループか、若い世代はやっぱりわからないみたいです。職場の後輩のみんなには、リップスライムって凄かったんですか?(ついでにSuchmosも凄かったんですか?って言われたマジかよ)と訊かれるくらいだ。そらそうだよな、君たちが生まれた頃のアーティストなんてわからないよな。リップスライムがどれだけ革新的だったかって伝えたいけど伝えるのはやめた。
だってさ、あの頃はまだYouTubeもなくてみんな学校で昨日見たヘイヘイヘイとかうたばんとかの話してんのよ。Mステが意外と話題にならないのは放送が金曜日だからなんだけど。どのチャンネルの番組見ても陽気な兄ちゃんが楽園ベイベー歌ってたわけ。チャラついてる風にも見えるけど、チャラいというよりおぼっちゃま感があったと思う。スタイリッシュ。曲によってはみんなで同じ振り付けしたりして踊ってたね、HIPHOPにしては異端だったんじゃないかな。リップスライムがJRAPのコーナーじゃなくてJPOPのとこに置いてあるのは個人的には凄くいいなと思ってる。キャッチーだったから出す曲出す曲売れてて、今はないけどCDTVみたいなランキング形式の番組も多かったからさ、シングル出す度ベスト3にはランクインしててMVが流れるのよ。昨日ラジオで新曲かかってたけど聴いた?とか友達と話したりもしたよね。情熱大陸とかも勿論出てたしワイドショーでも沢山特集組まれてたね。ほら昔ってやっぱりテレビの時代でしたから。で、ヒップホップってあの当時もっとイカついイメージがあったわけ。ところがこの気取ってない兄ちゃんたち、実にポップ。いかついのは1人くらい。SUさんっていって当時唯一の既婚者ね。あ、大塚愛の前の奥さんの話よ。「一人」っていう名前だからスーさんなんだけどさ、この人低音イケボとその見た目に反して穏やかでお茶目なとこがいいわけ。背が低くて歌声が高いのがPESっていうんだけど声が良いだけじゃなくて実はリップスライムの名曲って言われるのほとんどこの人が作ってんのよ。Oneとか流石に聴いたことあるやろ?それ作ったのこの人ね。私の周りはPESかILMARI派に分かれてたなぁ。そのILMARIってのがイケメンでね、フィンランドとのハーフなのね。声もちょっとハスキーでカッコよくてさぁ。今やすっかり愛妻家イメージだけど当時熱愛出たときはあのエビちゃんを?!?!さすがイルさん!!ってなったもんですよ。ライブでもアネッサのCMとあわせていじられたりしてね、懐かしいな。そんでグループの筆頭であるRYO-Zね。私この人のミーハー感がすごい好きなの。ミーハーっていうとネガティブにきこえるのか?そういうことでは決してなくて、私がたまに言う「椎名林檎はミーハー説」と同じ意味なんだけど、つまりこの人のここが良い、とかこれやると面白いっていうのをよく見てる人だと思うのよ。ちょっとプロデューサー目線というか。たとえば2006年にくるりとコラボした時もRYO-Zが声かけたはず。私もくるり好きになってすぐだったからマジで興奮したなぁ。
んで最後に、今風に言うとグループのマンネがDJFUMIYAね。年下だけどわちゃつく4人を静かに見守る様なところがよかったよね。そんで作るトラックがまたいいのさ。まさに縁の下の力持ちってかんじ。途中ちょっとだけお休みするんだけど。リップって後期はスーさんも色々あって活動休止してさ。けど要所要所で残った4人がグループを守ってて。昔からすっごい仲良い5人だったんよ。ファンは絶対にわかってた。だから不仲説とかなんじゃそらなネットニュースが出た時は憤慨したものだけど、グループがひっそり活動停止したのは事実でね…。もう二度と5人のリップスライムを見られることはないと思ってたから、今回の復活はファンにとってめちゃくちゃ嬉しいことなんよ!!あ、そういえば昔録画した膨大のVHSが実家にあって
とか言いそうになるのでやめましたよね(英断)
今日は掃除をしながら聴いていたんだけど、本当にどれも外せない名曲ですごい。私の青春でしかない。ベストの中身についてはまた書く。

