中田裕二のARCHAICSMILEが今年のマイベストになりそうなほど心地良い。ちょっとマジでファンレター書くか迷ってる。もう多分書く。久方ぶりにファンレターを書こうと思わせるほどの男、中田裕二。今私はこの人の音楽とどうにも波長が合ってしまうようです。



今日も今日とて中田裕二プレイリストを聴いて出勤しているんだが、イニシアチブからランナーから正体の流れをもう何周もしている。とくに正体は言葉に出来ぬ色気が凄まじい。スケベとかそういう話ではないのだ。シラフなのに酔ってくるというか正気じゃ居られないというか、なんていうんですか酩酊感。



ボーカルの話じゃないんだ。ギターもベースもドラムスも鍵盤の旋律も全てがエロさを纏っているんだ。そして凄いのは歌詞だよ。中田裕二は色気色気と評されることが多いけど、その理由として椿屋時代はストーリー仕立てのいわゆるちょいエロな歌詞が多かった。わざと醸してたというのかな。ただこの曲はそうではない。かなり抽象的。難しい単語もないし、エロいだろコレ!な表現もない。でも、だけど、聴こえてくるフレーズがそこはかとなくエロいんである。醸してないのに醸されてるのがこの曲のすごいとこなんである!!!!とはいえこのアルバムのコピー「18禁の歌声。」ですから、全て思惑通りというかんじですけどね。まさに思惑と罠ですわ。てかここまでで私何回エロって言いました?音楽でこんなことがあるのかよ。もうなんか今日本で一番エロい曲だと思ってる。もちろん私だけの話である。異論は認める。






改めて、NOBODYKNOWSをコンポで聴いてみる。普段サブスクでかいつまんで聴くのとはやっぱり違うからCDは辞められない。またこのアルバムの1曲目がすこぶるいい。この曲で始まるからいいのだ。このへんのセンスは椿屋のときから変わらなくて、例えばロンサムから始まる孤独のカンパネラを鳴らせ、別世界から始まるCARNIVAL…アルバムの終盤にあってもいいような曲が最初に来るセンスにいつも唸らされてしまう。そしてアルバムタイトルでもあるこのNOBODYKNOWSから続く正体がもう格別なんである。曲としてもタイトルの並びからしてもだ。このアルバムのアートワークも好きだ。裕二本人の顔がタイトルで隠されてる別カットもあるんだけど、「誰も知らない」というアルバムタイトルから、逆に言えばたったそれだけから膨らませられたこのコンセプチュアルなアートワーク…如何様にも想像出来て最高です。(MVは賛否両論でしたけどネ………)



で、だ。改めてクレジットを読んでみたんだ。そしたらね





え?




ドラムス石若駿?!?!?!
ベース新井和輝?!?!?!
(まじで今気づいた人)



ここ1年毎日聴いてるこの曲、なんなら聴きすぎてすべての楽器の旋律まで網羅し始めている私の耳、おおもとは石若氏と新井氏が奏でるものだったことを今知ったのですが???わりと家で大きな声出ましたが????



調べたら公式にもありましたし、なんなら新井さん外部のサポートでレコーディング入るの初めてだったらしいですわ…キングヌーの初めてを奪う男、それが中田裕二…さすがです…………。ちなみに6曲目の静かな朝にも参加してた。こういうの面白いよな。横軸でつながっていくかんじ。これだから邦ロックはやめらんないんだわ。