とかいいつつ1週間以上経っとるがな!ブログの更新に波があるの自分でもイミワカラン。書きたいことはめちゃくちゃあるのにな。ネタだけ積もってゆきます。椎名林檎の放生会、ちゃんとリリース日に聴きました!感想。



景気がいい。

 

 (ジャケからなんかすげぇよ)




椎名林檎は世の女の子のために曲作ってるで有名なアーティストですが(そんな有名でもないかもしれん)、意外と女性と歌っているのは少なくてですね※楽曲提供ならめちゃくちゃある。男性アーティスト方とのコラボを経ての今回の人気女性アーティストとのコラボ、なんつーか女の強さをひしひしと感じざるを得ませんでした。美しくて、逞しくて、繊細で、華やかで、これぞ女の持つパワーだわよ!と最初から最後まで叫び倒しているアルバムです。これオリジナルアルバム?と曲目見返すくらいには企画感が満載でもはやコラボアルバムでええんちゃうかみたいなことも思ってしまうほどに景気がよい。女史も言っていたとおり、大変おめでたい仕上がりなのだ。(そして女史が吹っ切れたように、もうおめでたく生きていきたいと言っていたのが個人的には感慨深いです。)




さて中でも特に印象に残ったものとして「初KO勝ち」を挙げたい。あえて何も見ず、歩きながらイヤホンで聴いていたのだが、これ誰?!となったのがこののっちのボーカルだった。のっち、めちゃくちゃ良い。Perfumeのことももちろん知ってますから、のっちの歌唱を聴いたことないわけがない。個性的というベクトルならもっと強いボーカルが居るけれど、マイルドでその場にスっと溶け込むような、でも芯があって人を立ち止まらせるようなスタンダードな美しさがある。エレキギターみたいな女史の声と相反してるから余計にそう思うんだろう。普通、林檎ちゃんのデモを聴いたんならいくらか林檎っぽい歌い方になるもんなのだ(例えばイッキュウは結構コラボした相手に寄せちゃうタイプだ。別に悪くない)。でものっちは、あくまでのっちだった。とくに個性がなくても個性って際立つんだよな。それがのっちの個性だから。というわけで現時点ではこの曲がマイベスト。カラオケで歌いたいな。




そんなことを思うのと同時に、最近の椎名林檎の曲は非常に歌いにくいと感じる。このアルバムで再確認した。一般の歌謡曲とはやはり構成が違うんだよな。ディズニーみたいな、オーケストラのような、劇伴曲のような、ギリ歌モノだけど歌モノとはちょっと言い難い難解なつくりになっている。20年ほど前にJCDでいかにカラオケで歌いやすくするかを語っていた女史のことを思い出してみると、当時はあえてそう意識してくれていただけで、今こそ彼女のやりたかった音楽なのかもしれないなと思うんだ。もともと裏方やりたかった人だし。もはや椎名林檎あるあるとも言えるが、①歌詞が縦書き、②曲間が超短い、③後奏ほぼない、これらは今回も特徴的でした。アウトロないのって、ないだけなのに結構インパクトあるんですよね。カラオケとかいってもアウトロないとちょっと気まずくなりますしね。カラオケなんて知るかよ、という彼女らしい気概が見て取れるようです。そういうふうにノット歌モノと結論づけるならば、やっぱりどうして中田裕二とは交わらない。昔からよく引き合いに出される両者だが、私は彼らのコラボは確実にないと思っている。この話はまたいつか書こう。