こっからに引き続き、またもファーストテイクに登場したSixTONESである。曲は「君がいない」。



この曲、スト界隈では既に話題にのぼっていたもの。それはなんでかというと、アルバムリリース前、事前出しにされてたタイトルや歌詞の一部の情報からなんとなくバラードなのかなと予想していた者が大半だったところ、蓋をあければ全く違っていたというその意外性から。そしてシングルでもリード曲でもない、なんなら通常盤にしか入っていないボーナストラックの位置であるのにもかかわらず全編アニメのMVが急遽投下されたため。




そしてこれが、アイドルらしからぬミクスチャーロックという…




ストを通じて仲良くなった友達から「ミクスチャーロックってなに?」ときかれてしまいました。なんかホラKroiみたいなさ…と合ってんのか合ってないのかという例えをしてしまいそうになったが、ヒップホップ的な要素もありつつファンク要素もありつつスマートにチャカチャカしたやつかな…とか細く答えました(誰か正解教えてください)





カッフィいいよねカッフィ。



ここからは超個人的感想を書く。(異論は認める)



私だけかもしれないが、以前よりこの人らにほんの少し、SMAPの姿が重なるところがある。それはファンだから贔屓目で見てるとかそういうんでもなく、こっからきっかけにYouTube見始めたあたり、つまりまだファンじゃなかった時にすでに感じていたものである。6人という人数もあるかもしれない。※5人と思ったそこのアナタ、私および家族は森くんを忘れていません



みんな仲良く旅している姿なんかはSMAP5人旅の雰囲気を彷彿とさせたし、音楽の面でいってもザアイドルな曲も(僅かだが)あればロック要素強めなものもあり、また歌謡曲チックなポップスもある。泣けるようなスタンダードナンバーもしっかり歌い上げるうえ、流行りに乗ることも忘れないし挑戦的な楽曲も多い。曲のジャンルが多岐にわたるという面でもあの頃のSMAPの面影を見てしまう。で、この6人の声は最重要ポイントともいえる。6人しっかり持ち味があるんだ。それは全員が歌唱力がすこぶる高いとかそんな話でもない。そういうところもSMAPに重なる。



この曲では樹の低音の良さ最確認といったかんじ。共鳴やCREAKなど高めのキーで歌うものもある中でこの人の低音のラップは安定しているし、あと意外と歌が上手い。「意外と」と言ったのは、メインボーカルである京ジェの影に隠れてという意味だ。最近気づいたんだが樹、ラップパートでなくても結構いいパートを歌っている。最近ウォークマンでは専らSixTONESを聴いているんだが、イヤホンを挿して耳元で聴くととてもわかりやすい。



北斗の声には艶がある。音程は合ってるようでものすごく絶妙に下がりがち(偉そうにスマン、私も同じだからそう思ってしまうのだ)だからやや不安定なところもあるけど、声に抑揚と言うよりか表情がつけられるのはさすが役者といったかんじ。マイルドなお顔と声なのにハモリでは実は最も低音パートを担うことが多いのも良い。慎太郎はこの中で最もストレートで最もアイドルぽい歌唱。しゃくりが特徴的。私の中では慎太郎は慎吾ちゃんだ。キャラクターもなんとなく重なる部分が多い。ジェシーが目立ちはするんだがなんだかんだグループのムードメーカーはこの人であると思うし、それは楽曲においても近しいものがあると、ファーストテイク「こっから」でも思った。こーちはこの「君がいない」ではとてもいい役割を果たしてる。やはりこの人の声は安心するものがある。声質によるものなのかそれがなんなのかわからないが、この人がいることでバランスが取れてるとこがある。それはこの曲でなくてもそうだ。



大我とジェシーはこのグループのメインボーカルを担っているわけで、この2人の掛け合いの良さは今に始まったことでもないのだけど、このファーストテイクにおいても漏れなくそれは際立っている。大我はなんだかんだパワー系の歌唱だと思ってるんだが、対してジェシーはそんな大我に合わせて役回りを変えることのできる器用なタイプ。チンピラみたいながなり声も出すしめちゃくちゃ繊細な歌唱もできる。この曲ではSEかと思うようなまるで楽器的な合いの手、高音のフェイクおよびシャウト、そういうアクセントを入れるのはいつもジェシーだ。そういう彼らの配置(歌的な)も素晴らしいなと思うんである。



君がいない、めちゃカッコイイ。アルバムも100回聴いたらレビューしようかな。私はこっからが一番好き(結局)