職場にて今年のマイベストアルバムをひとつ出すように、と言われたので考えた。正直SixTONESの「CITY」なのだが発売が今年ではなかった。中田裕二の「Moonage」とも迷ったが、結局くるりの「感覚は道標」とした。



1枚選別するようにと言われただけでまだレビューを書けとは一言も言われていないのだが、言われたらどうしようと頭の中で考えている。私はレビューというものがうまく書けない。高校時代音楽ライターになりたいという夢を抱いたことがあるがその道に進まなくて本当に良かったと思う。多分文章を書くのも音楽を聴くのも辛くなっていただろう。かわりにというか、私には日記がわりのこれ(ブログ)があった。たいそうなレビューは書けなくてもこの音楽が素晴らしいという熱量を発散する場所が私にはいつも必要だった。ブログやっててまじでよかった。そうでもなけりゃ私は今頃ツイ廃かも知れん。だがしかし、私のブログは音楽ジャンルとしていながらレビューというレビューはできない。ただひたすらに、主観なのだ。それを聴いて私がどう思ったか、何を思い出したか、をただ書いている。



感覚は道標というアルバムについて、この曲のここが良いとかこのコード展開が素晴らしいとか言いたいことは山ほどあれどうまく言葉にできない…上海蟹食べたい…となっていたところ、とてもすばらしいレビューに出会えた。




青沼詩郎さんという方。本当に素晴らしい解説をありがとうございます。これぞザ・解説である。主観は当然入りながらも、客観的視点を忘れず、かつ似たような楽曲を具体的例として提示するなど非常にわかりやすく、長文にもかかわらず最後まで楽しく読み進められる最高のレビューでした(音楽的なところは全然わからんかったけど)。



その中で語られたIn Your Lifeについてのレビューがこちら。



これこれ~~~!!!!!


未来に向かいながらもいつも「足跡(過去)」を抱えている。それはIn Your Lifeのことであり、初期メンバー3人で作られたこの感覚は道標のことでもある…そして、私のことやんけ~~~!!!!だから響くんだわ理解~~~!!!!



California Coconutsについても、聴いた後湧き上がるこの感情はなんなのか、この音楽に含まれる得体の知れないものは何なのか、わたし一人では到底解明できなかった謎を「歌モノ」という4文字で言い表したこの人、天才です。そうだ、歌モノなんだこれは。究極の歌モノなんです。



本当に素晴らしいレビューなので、なんの因果かこのブログを踏んだくるりファンの皆様はぜひアルバム聴きながら読まれることをオススメします。岸田さんもレコメンドしてました。つまり本人公認です。もはやオフィシャルです。こういう素晴らしいレビューを目の当たりにするとこういうレビューを目指してはいけないな~~~と思う(まぁ目指せんけど)。私がこれはサブドミナントで~~~とかこれはブルースの本来のナンタラが~~~とかいうてもお前誰やねんってなりますもん。私は私なりの主観を今後も書いていこうと思った。解説なんかするものか。何はともあれ、すごいぞくるり。