@福岡国際会議場
2023.7.17
今回は愛の太陽発売記念と称されたツアーだが、発売から少し経ちニューアルバムやら映画やら音博やら情報が立て続けに出てくるのでそうか愛の太陽だった、と思わずにはいられない。本人も言っていた。2006年以降くるりのライブはほぼ参加している者だが毎回期待を超えてくるので参る。本当にこの人らは魅せ方をわかっている。そんな福岡公演をつらつらとメモです。
定刻通りに開場・開演。ホールツアーってことでみんな着席。立ちたいけど立っていいのか分からず結局座ってるというかんじ。1曲目は真夏日。巷のサマーソングとは一線を画すザ・くるりの夏。この酷暑の日一発目がこれってのがまあオツってなもんで。8分を超えて染み入る夏。2曲目はなんとまぁLV45!わたしゃこれが大好きなんだよ。魂のゆくえ(8th)1枚通して良いというのもあるがそのトップバッターを勤めるこの曲の「夢はここらで途切れそうだ/回線は悪魔に切られそうだ」と歌う、ここから何がはじまるのかという序章感がたまらなく好きだ。音源でもライブでも「切られ」た瞬間にうわ切られた!!!て思うし今回もまた思った。「悪魔に切られた」あとのワールズエンド・スーパーノヴァ。まじ震えるっての。そこでみんな本編スタートと言わんばかりに立ち上がる。全スタンディング。だからもうわたしゃ震えるっての。
続く上海蟹はご新規さんも大好きだろう1曲で、イントロのギターが唸る中響く歓声がすごかった。そして赤い電車はリミックスバージョン。なかなかライブでやらない赤い電車。私も15年振りくらいで聴いたのでは?そこからのサンキューマイガール、イントロで会場が沸く。そして間髪入れずのMorningPaper。くるりファンならこのオープニングからの走り出し、最高やんってなりますよね?そうなんです最高なんですもう間違いなく今日もやってくれるわ!って確信しました。
ここで初めてのMC。くるりです~。暑いね~。とすこぶるカッコ良いバッキバキの演奏のあとの大阪のおばちゃん感。ほんとそういうとこ(大好き)。1曲目は真夏日という曲で…と珍しく曲解説。どうやら岸田さん、最近ベテランのアーティストのライブに行きその方が曲解説を丁寧にやる姿に感銘を受けたらしい。今日やってみようと思って…という繁の解説は以下の通り。
LV45→結構強いね。
ワールズエンド・スーパーノヴァ→タイトルが長いね。
琥珀色の街、上海蟹の朝→これも長いね。テン入ってるしね。
赤い電車→追憶のなんちゃらバージョンにしてみました。
Thank you my girl→これも長いね。滅多にやらないからラッキーですね。
Morning Paper→朝刊。
て言ってました。平常運転。
今日は沢山曲を持ってきていて、今1万2000人くらい居ますけど(嘘)2000人くらいしか知らんような曲もやりますので…と楽しみな発言ありつつ、こんな時代なので、という一言で始まったのはGUILTY。からのハイウェイ。そして7月の夜。ここでようやくSmile(愛のEPより)が入ってきたと思いきや次は旅の途中!うわ~~~今日こんなかんじですか最高では?!?!という心境の私(及び古参のファン)。新規も楽しめつつ古参へのサービス精神も忘れない、これがくるりのセンス。ほんとそゆとこ(大好き)(愛)
ちょっと休憩しよか、と再度MC。いつもはライブハウスでグワーとやってるんですけど今日はホールツアーということで…そのままグワーとやっています、と淡々と話す繁。あとはオマサシ(佐藤)も、ホールだが市民会館とは違って客との距離が近くてびっくりしてるとか、せっかく椅子があるので座っても立っても構わない、自分たちも椅子のあるライブしかいかない、ヒット曲だなと思ったら立ってもらえれば、と言っていた(あと市民会館のことはセアカゴケグモが居たくらいしか覚えてないとも言っていた)。ではこの後もヒット曲が続くので…(これはかなりマイナーな曲が続く時の繁の冗談)と言った途端休んでいた多くの人が立ち上がり焦る2人。
マイナーな曲が続く。益荒男さん、つらいことばかり、スラヴ。特筆すべきはスラヴの後奏!本当に素晴らしかった!!!個人的にはヘンテコで大好きな曲たちだが(みんなもそうだろ)明けてのMCではヒット曲…と自虐的な表情でウケた。とにかくくるりはMCも面白い。京都祇園の話、貝塚線の話、マ社長のラジオの話、君たちはどう生きるかの話、くるりの今度の映画の話。あとベースに光がやたら反射してる話(すみませんねぇ!ってハッキリ謝ってたのウケたね)。アンコールでの定番のグッズ紹介もほんとに笑った。
まだまだ曲持ってきてるんで…と、いつもより格段に長いライブに歓喜してる私たち、こっから怒涛の名曲メドレー開始でもう感涙です(セトリ参照)。奇跡はねぇ、もうレットイットビーじゃないかなってふと思いました。ビートルズのレットイットビーぐらいにものすごいいい曲ってことよ。語彙力なくてすまんな。ちなみにビートルズのレットイットビーの話なんだけど私いくつかあるバージョンでもアルバム「letitbe」に入ってるやつが好きなんですわ。ポールはこの編曲マジで嫌いらしいけど、私この終盤の泣きのギターとかたまらんしドラマティックさに心震える。それに似てんのよ。いつも無条件に泣きそうなる。
さてアンコールで登場したのは繁ひとり。宝探しをやってくれた。その後グッズを抱えて登場したオマサシ、今一番に目が合ったのが山田町長でびっくりしました、と。最前にいらした江北町の山田町長。私実はその3列くらいに後ろにいて、なんとなく視界にいた人が町長だとわかり驚きました(宝探しを聴きながら、多分どこかに来ていらっしゃるんだろうなとは思っていた)。森くんがいないけど勝手にやりますといってやってくれたIn your lifeは、爽やかで本当にいい曲。昔のくるりを知っていなくても知らなくても、くるりを見てきた人なら響くものがあると思う。映画絶対観に行く。私は気づかなかったんだけど繁は歌を大幅に間違えたらしく、曲の後反省していた。それにともなってオマサシも間違えたらしく、ごめん、いや俺が…と2人で謝りあってたのがなんだコレだし微笑ましくてしょうがない。最後の最後は東京。もう出来上がりすぎのステージ。サンキューマイガール。てかくるり。拍手喝采だよ。
毎度くるりのライブが素晴らしいのは2人がリスナー目線で居てくれてることがおおいにあると思ってる。それは詞だったり曲調だったり、またはその曲の背景だったり、バンドの歴史だったり、各曲の人気度だったり、あとは自分たちのテンションや見え方も。本当に多角的にモノを見、作られていると思う。これぞプロフェッショナル。だから好きなんだよ。ありがとう。と思わずにはいられません。
1 真夏日
2 LV45
3 ワールズエンド・スーパーノヴァ
4 琥珀色の街、上海蟹の朝
5 赤い電車
6 Thank you my girl
7 Morning paper
8 GUILTY
9 ハイウェイ
10 7月の夜
11 Smile
12 旅の途中
13 益荒男さん
14 つらいことばかり
15 スラヴ
16 八月は僕の名前
17 愛の太陽
18 虹
19 ばらの花
20 Liberty&Grabity
21 ロックンロール
22 奇跡
en.1 宝探し
2 In your life
3 東京