私の首元には三ツ星の黒子がありまして、昔志村さんとまったくオソロイだわと思ったことがあります。だから何だよ案件ですが、つまり私には黒子についてそのくらいのエピソードしかないということです。
4月17日はシイナの日といいます。語呂合わせが好きな林檎さんだが、本人が言い出したのか?よく知らんが毎年やってくる4月17日。また4月が来たよ。で、本題なんだけどもこないだ迷彩のMV見ながらふと思ったの。今のファンの方ってさ·····もしかしてさ·····林檎ちゃんの鼻の横にあった黒子のこと知らんのでは???
なんで急に黒子の話?って思った最近の方、それはだな、むかし椎名林檎にとって黒子ってかなり重要なチャームポイントというか最早アイテムだったわけだよ。アイデンティティってやつだし必殺技ですよ。モノマネされる時には絶対描かれましたし(本能あたりがピーク)、ご本人もその自覚あったと思います。
彼女のターニングポイントとしてりんごのうたというのがあります。
«わたしのなまえをおしりになりたいのでしょう»と始まるこの曲、椎名林檎名義では(一旦)最後の曲となります。タイトルからもわかる通り彼女が何者かというのが主題であり、MV見たらソロの総括というふうにこれまでのシングルのコスプレをした林檎ちゃんが次々にあらわれます。最後を締めくくるのは黒子のなくなった彼女という構成。
この時行われたツアー(2003年・双六エクスタシー)はバックにヒーズミさんやヒラマさん、ハタさんがおられ、当時の私は正直ステージにいる林檎ちゃんしか認識出来ませんでしたがあとになってこれが東京事変(1期)の伏線だったとわかりました。
もとよりアルバム3枚出したら辞めるといっていたご本人ですから、りんごのうたも黒子消したのもなんかしらの区切りなんだろうと確信していた我々(ファン)だが、バンドになりますという一報は個人的には全く予想外のもので、めちゃくちゃ興奮したと記憶している。
そもそもは幼少期に沢口靖子(リッツパーティーの権威)に憧れて自分で油性マーカーで描いてたら色素沈着したみたいな話ですが、それが功を奏し、偶然というか最早必然といわんばかりに彼女のトレードマークとなった林檎の黒子。黒子がこんなに魅力的なのものなのかと当時小学生だった私は頭かちわられたものです。林檎ちゃんってめちゃくちゃ美人なんだけど黒子なかったらちょっと印象薄いんだよね。この黒子ひとつにしてもつけたりとったり自分の戦略にしていくあたりが、この人って人生全て見世物にする天性のスキル持っててため息しか出ない。
ちなみに映日紅の花という曲のMVは最初からずーっと黒子のような点が映っていて、彼女の幼少期の写真と重なったあとで消えます(たしか)(DVD実家にあるから確認できない)。何言ってるか分からないと思うのですがとにかくそういう仕組みづくりが本当に面白い。なにが嘘でなにが本当かよくわからん人が好きだ。
