とある方とお話する機会があって、私は今でもやりたいことよりできることに目が向いているようだと仰った。そんなはずない、私もう自由の身になれたというのに、と反発の言葉がでかかるも、かなり痛いところを突かれたと思った。何をするにもちょっと頑張ったら出来てしまうので選択肢は広がるけどその分迷いやすい。そんなタイプ。本当にその通りだと思う。
私は会社を辞めることに対して様々なブロックがあった。稼げなくなる私、キャリアがなくなる私、そういうのになるのが怖かった。だから興味のあることでフリーランスになろうと思った。それなら出来ると思った。
よく夢に出てくる人がいる。私はその人のことを勝手にソウルメイトと思っている。もう随分会っていないのに、元彼よりも、親友よりも、なんなら夫よりも頻繁に夢に登場する。私はこれにずっと意味があると思っている。
思い返せばその人は私のことを無条件に褒めてくれた。喧嘩することはあっても否定されたことはないと記憶している。何もかも私の個性として褒めてくれた。私が変わろうとした時そのままでいいといってくれたし、変わりかけた時にはいつもの方がいいと言われた。私が気づいてないことに、それって○○だと思うよとあっさり指摘してくれた。仕事のやり方、日々の過ごし方、好きな物への取り組み方、そしていつだってありのままでいいということを近くで教えてくれた人。家族でも恋人でもないなんなら随分遠い人。私が自分らしさを失いかけた時、その人が夢に出てくる。そんな気がする。
私は「フリーランス」になりたいわけではなかったのだ。私が会社を辞めたかったのは時間の拘束もあるけれどそれよりなにより自分が自分じゃなくなりそうだったから。欲しかったのは稼げる自分じゃなくて、ブレない自分だったとようやく気づいた。