父の七回忌が終わった。三回忌は大きくやったけど、今回は一番身近な親戚だけ呼んで集まってもらった。父の実家は私の実家よりもさらに田舎の港町にある。長い階段を上った先にあるお寺から見えるのはザ・田舎の風景で、夏なんかはとくに映画にでてきそうな絵にかいたような田舎っぷりである。ここに生まれ育っているわけではないがどこかなつかしくて、感慨深い景色がある。あすは我が身です、とおしょうさんがありがたいお話をされた。父がいなくなってからはとくにそう思う。6年前この場にいてくれた叔父も、来年は三回忌だ。親というのはすごい。生きるときも、死んでからも、ずっとなにかを教えてくれる。たまに来年は何してるだろうと考えてみるけど、明日のこともあまり考えずに暮らしているのでとくに興味がない。すべてが偶然なようで必然なような気がする。
地元の法事はご飯がうまい。都会はレストランらしいが、ちょっと違うな。
