こないだまりちゃんとワークライフバランスの話になった。カタカナ嫌いな私が言った単語では勿論なくて、まりちゃんがさらりとこの言葉を使ったのでそうする。私たちが愚痴ったのは、会社に属したら独身女がいちばん働かされるよね、ということ。(※会社に依る。これは私たちの場合)
こどもを生むことはすばらしいことだから、育児と仕事を両立しようとされてるママさんを悪く言うつもりはない。ただほんとのところ両立できてないことが多い。大体仕事はおろそかになるし、それが許される。じゃあそれをカバーしないといけないのが、守るものがない独身女性だということは、アラサーまで働けばうすうすわかってくること。とくに仕事におわりのない営業なんかになると、変な話朝から晩まで、月曜から日曜まで、仕事に時間を費やすことができてしまう。それをやるのがすばらしいような気さえしてくる。
ママさんだけでない、精神病で休みがちな後輩を元気な者がカバーするのが組織だ。私たちはそう教え込まれた。
でもわたしはそろそろ、それを全力で否定したい。
時間内でやるのが仕事だ。できてなくても切り上げるのが仕事だ。子を産むのもよかろう、病気もかわいそうだ。でも子を産まない病気もしない健康な独身が、それではいちばんかわいそうだ。いちばん、損をしてしまう。特別な状況におかれなければ福利厚生制度は使えない。子を産まないばかりに、病気にかからないばかりに、いちばんこきつかわれるのが健康な独身。そんな全員に与えられてるのが有給だったりするが、そんなのほとんど使えない。さいあく有給でなくてもいい、土日だけは守られるべきだって。土日出てこないのがやる気のなさととられるなんて、おかしな話なんだって。
わたしはいつも思う。ヤンキーが更正されたり、挫折した人がなにか成し遂げたりしたとき、それは美談になりやすい。でも、それに劣らずすごいのは日々をまっとうに生きてきた人。真面目にこつこつやってきた人の方がヤンキーよりえらいでしょ。そうでないといかんでしょ。
私はそんな上司にならないよ。