街に出ると、ほっこりする風景に出くわすことがあります。
今日は仕事が終わるのがとても遅く、というか「帰ろうと思えば帰れるのに帰れない状況」で、ピーピー鳴くコピー機にも苛ついて、私としたことが寄り道してやけ食いに走ってしまいました。まあ普通にパスタ屋さんに入っただけですが、昼飯をケチる私が一食に950円払ったわけなのでヤケとしか言いようがありません。
狭い店内には2人用の席がバーッと並んでいて、もうみんな相席てことでいいやん!というくらいの席の近さ。でもひとりで居る女性が多かったし別に私は気にしませんでした。
暫くすると高校生くらいの男の子とお母さんらしきおばちゃんが2人で入ってきた。私の視線の先に居たのでなんとなく見ていた。2人が通された席ももはや相席状態だったので、ためらう母。男の子は結構今風のかんじで、お母さんに、「いいけん早よ座れ」とイラついたように言っていた。
多分なんか恥ずかしかったんだろうと思う。口では尖ったこと言いながら、両腕に沢山荷物持ってあげているんです。どっちがパスタ食べたいって言ったんだろう?とか考えるときゅんとくる。結局出て行ってしまったけど、母子2人でなんだかんだ仲がよいのだなぁ。
また先日は、素晴らしい老夫婦を見ました。改札を抜けようとした時、私の前に小さな老夫婦が居て、ゆっくり歩くもんだから私は2人の背中に大分近づいてしまった。その時聞こえた会話。おばあさんが「人間は、ひとりじゃあー生きていけんとよー」とゆっくり言う。おじいさんが答える。「じゃあ、おいたちは、生きていけるかねぇー」
ここまでしか聞こえなかったが一体どんなステキ会話だよってかんじです。カメラまわってんのかってかんじです。素晴らしい。ほんといろんな家庭があります。