今回えらい長いブログです!関係者以外、おもしろないかもしれません!
 
 
・・・
 
 
実はまたベルギーにおりまする・・
 
休んでばかりでけしからんとお思いでしょうが、その通りです。
 
さて
 
 
スタジオのオランダ人の子が去年の暮れに帰国をした際、自転車をスタジオに置いて帰りました。
 
彼女は何とかして持って帰ろうとしていたので、僕がいつもの適当な感じで、「僕が後で送ってあげますけんが」と言って彼女はそのまま帰国しました。
 
ばってんしかし!簡単にいくと思っていた自転車の解体が思ったように上手くいかず、そして送料のほうも数万円という事態に!
 
こりゃ困ったということで、どうしたかものかと思っておりましたところあることに気づきました。
 
そう、僕は年末ベルギー行きの電車のチケットを2人分間違った日付で買っていたじゃありませんか!!
 
ビールを飲みながらぴゃっぴゃっと買ったチケットがなんと年末ではなく1ヵ月後の1月30-2月5日まで・・ちょうど1ヵ月引くとぴったりのチケットなのであります。
 
あら!?じゃ自転車持っていきますか。ということで行ってきましたオランダ。
 
でも、ただ持っていくだけじゃ面白くないということで、”こりゃたまっがった、あたがきたとね”作戦を決行いたしました。
 
説明いたしますと、連絡せずに突然自宅を訪問するというものです。
 
ばってんしかし! 僕はそんなにデリカシーがない男ではありません。
 
彼女は両親と住んでおります。突然どこの馬の骨に自転車をもって来られたら、もしかしたら迷惑をかける事態になってしまわなくもありません。
 
そこには生活があるのです!
 
なので一応、ラインでヒントとなるメッセージを数件送りつけました。
 
御存知の方は分かると思いますがこのMヤマさんは非常にまじめであまり人を疑ったりされない、とても純粋なお方であられます。
 
僕のうそのメールをことごとく信じておられました・・・まず。
 
”自転車の業者が見つかりました!しかも日本の業者です”
 
”わーありがとう!”
 
世間に擦れ切った方はこの時点で気づくかもしれません。日本の業者?
 
で、まだ気づいてないので・・
 
”ドライバーは日本人で助手はベルギー人です!”
 
”わーナイスなコンビ~!”
 
たぶんここでほとんどの方は、え?あ~!そういうことか~、となるんじゃないでしょうか?
 
しかし、まだ気づいてないもよう・・
 
どの運送会社なの?と聞かれたので
 
”M&M International delivery co” というと
 
”おっけー!” と・・・ これは僕と嫁様のイニシャルです・・・
 
金額と支払いはどうしたらいいの?、と聞かれたので。
 
ありえないくらい安い金額と、ポンド、ユーロそして円でも支払えるといいました。
 
も~いい加減ここで気づいてほしい!
 
ばってんしかし! 
 
”おっけー”
 
と、ご返事が・・・・
 
もーあとは野となれ山となれであります!
 
ん???
 
いや!まてよ!これは逆にこっちが騙されているのかも!??
 
彼女は気づいてないふりをして僕たちが突然訪問したと思いきや、逆をついて、驚かすという魂胆ではなかろうか・・??なんと卑怯な!

オランダのお酒と料理を準備しタイやヒラメの舞で僕たちを驚かすつもりではなかろうか・・??
 
こりゃいっぽんとられるばい・・と心配しながらついにその日がやってきました。
 
一応彼女には夕方の4時から9時までに配送されます。あと受取人のサインがいるので絶対に家にいるように!と念をおしました。
 
”おっけー!”
 
うん
 
僕たちに与えられたのは彼女の住所のみ。 しかもネットがほぼ使えない状態です。
 
ベルギーまでのユーロスターに自転車を30ポンドで載せ、ブリュッセルにつくとオランダの最寄り駅までのチケットと15ポンドの自転車料を払います。
 
この電車代が高い!もうすでにユーロスター代を超してます!
 
でもこんなんは彼女の驚く顔を見る対価と思えば安い!・・・であってほしい!
 
オランダにつくとそこからいろんな人に道を聞きながらよーわからん、水上バスに乗れと言われたり・・・
 
オランダでは、会う人会う人に”自転車のチェーンとれてるよ”と何度も言われました。
 
オランダは自転車大国です。自転車道も車道ぐらい広く。、国民が自転車を愛しています。
 
ここでよーわからんアジア人がチェーンが取れている状態で歩いていることは、おそらく、日本で外国人が割り箸を使うとき、割ったほうを箸先として使っているようなものです。 
 
ぼかこの外人あるあるをよく見かけます。その時僕達はかならず”箸、逆よ”と言うでしょう!
 
なんか、箸太くない?あ~逆!
 
これがオランダでいう”チェーンとれてるよ”なのでしょう。
 
すいません。話がそれました。
 
僕たちは彼女の家についにつきました。今一度家番号を確認して、ベルを押します。
 
すぐにドアが開きMヤマ氏がびっくりした顔で、え~~!!!
 
それにびっくりしたご両親様がでてきて、え?だれ?みたいな感じだったので、すぐにMヤマさんが説明するとえらい喜んでくれました。
 
彼女は完全に気づいてませんでした。 
 
なのでタイやヒラメの舞はありませんでした。
 
それからなぜか近所のおじちゃんも来て皆でワイワイ盛り上がり。
 
それから夜ごはんも頂き、いろんな話をしました。
 
戦争の話になり、彼女のおじいさんは南方で日本軍と戦ったと話をしました。
 
ぼくの祖父も大東亜戦争中インドネシアでオランダ軍と戦いました。
 
そして今、突然自転車をもって来たよーわからん日本人と一緒にみんなで仲良くご飯を食べてます。
 
70年前は・・・非常に不思議な運命を感じました。
 
・・・
 
泊めてくださいとは言えなかったので、(僕一人なら言いますが)10時ごろ、駅まで送ってもらい、熱い別れをし電車に乗りベルギーに行きました。
 
電車に乗っていると彼女の携帯にメールが。
 
お父さんから、
 
”今聞いたけど今夜ベルギーに帰るの!?”
 
サプライズの方がここにもおられました。
 
 
 
以上