何の才能もないフラコは、人の優れた才能を観るのが好きです。


才能に価値を与えるのが、コンクールでしょう。


ローザンヌバレエコンクールをテレビで観たのはいつのことだろう。

今もローザンヌは必ず観ている。


ピアノの最高峰コンクールと言えば、ショパンコンクールなのでしょうか?


ねえ、日本音楽コンクールピアノ部門ファイナルのチケット取れたよ❗


娘から嬉しい知らせです。


ほんとー‼️?

楽しみだねー😁

と、この日を待ちに待った。


反田さん2位のショパンコンクールをテレビで何度も何度も観てはその都度うっとりします。


蜜蜂と遠雷のDVDは何度観ても感動します。


蜜蜂と遠雷の世界を生で観たような迫力のコンクールでした。


ファイナル参加者は4人、1人をのぞいて3人がショパンのピアノ協奏曲です。


まるで日本ショパンコンクールのようです😁🎹


ショパンを弾いた3人のうち、1人が男性でした。


オーケストラが次々に入って来て、いよいよ始まりです。

ドキドキしながら最初の演奏者を待ちます。


最初に現れた演奏者は稲積陽菜さん。

白いドレスを着て現れました。

曲目はショパンピアノ協奏曲第1番です。

細い体から醸されるピアノ演奏はとてもしなやかな優しさの溢れたショパンでした。


2番目は男性、重松良卓さん。

ショパン協奏曲第2番です。

力強い演奏で男性のピアノの力強さを実感しました。


3番目の演奏者は、朴沙彩さん。

曲目はショパンピアノ協奏曲第1番です。

入って来る所から、もうすでに貫禄が備わっており、どんな演奏をするのだろうと期待が大きくなります。


演奏が始まると、またまた驚きます。

音に迫力があり、腕の部分しか見えなかったため、腕が左右にいったり来たりするさまは、まるで機織り機械で糸を紡いでるように見えます。


音を紡ぐ、こんな言葉が脳裏に浮かびます。まだ高校二年生、将来が楽しみです。


ファイナル演奏者は、鈴木愛美さん。

ラストの曲はなんとベートーヴェンです。


ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。

聴いたことがないため、心のワクワク感は最高潮に膨らみます。


そして入場してきた演奏者は落ち着いたグリーンのドレスに身を包み、ラストを飾るにふさわしい雰囲気を醸していました。


演奏が始まったとき、フラコをおどろかせたのは、ショパンの協奏曲はオーケストラから入って、ピアノを誘導していたのに対して、ベートーヴェンのピアノ協奏曲はピアノがオーケストラを導いています。


まずこの違いにびっくりしました。


聴いたことのない曲なのに、美しくて力強い曲の中に導かれ、協奏曲の中に入りこんでいる自分を発見します。


ベートーヴェンって凄い‼️と心の中でさけんでしまいました。


ベートーヴェンの曲は力を貰えると言っているピアニストの声を聞いたことがありますが、本当にそうでした。


力が湧きます。心が躍動します。

ピアノとオーケストラが、お互いを尊重しているような曲です。


ピアノがオーケストラを導き、オーケストラがピアノの力を引き出してるようなピアノ協奏曲に、ベートーヴェンの凄さを肌で感じました。


ピアニストの素晴らしい演奏とオーケストラがピタッと一つになった素晴らしいピアノ協奏曲でした。


全ての演奏がおわり、ロビーでコンテストの結果発表です。


聴衆賞に一票を投じたフラコも審査員の一人になった気分です。


ロビーで演奏者と写真も撮れて、幸せ絶好調😁


優勝者はフラコも一票投じた、鈴木愛美さんです。

選ばれて当然だと、納得出来た素晴らしい演奏でした。


今日の参加者の演奏を、いつかまた聴ける日を、たのしみにしたいと思います。