コピーライト2021「名付けようのない踊り」製作委員会

「ジョゼと虎と魚たち」や「のぼうの城」の犬童一心監督が、世界的なダンサーとして活躍する田中泯の踊りと生き様に追ったドキュメンタリー。

1978年にパリでデビューを果たし、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現してきた田中泯は、2002年の「たそがれ清兵衛」への出演から始まった映像作品への参加も、いまや日本のみならずハリウッド映画にも出演するまでに広がっている。

40歳の時、畑仕事で作り上げた身体で踊ることを決めた田中は、74歳でポルトガル・サンタクルスの街角で踊り、「幸せだ」と語る。

どんなジャンルにも属さない田中泯のダンスを、「メゾン・ド・ヒミコ」から親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、山梨、福島などを巡り撮影。

アカデミー賞にノミネートされた「頭山」で知られる山村浩二によるアニメーションで描かれた、子ども時代の情感を交えながら、田中泯の生き方を紐解いていく。


タイトルにもある“名付けようのない踊り”は、音楽も要らないし、場所も何処でも構わない。

実は、「たそがれ清兵衛」でも斬られた後に少し踊っている。なので、ダンサーというよりもパフォーマーと言ったほうが分かりやすい。

冒頭でも池袋ウエストゲートパークでお客さんが待っている所を素通りして、ゾロゾロと後ろを客が着いて行くのが面白かった。

それと、ナレーションも本人がやっていて声が良いので長いCMを見ているようだった。

第34回東京国際映画祭にて部門で上映

2021年製作/114分/G/日本

パーフェクト・ムービー・ガイド 映画予報テレビ
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