1950年代から2000年代まで、数多くのハリウッド作品で絵コンテと映画リサーチを担当した職人夫婦を描いたドキュメンタリー。
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セシル・B・デミル監督の「十戒」、アルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」など100本以上の作品で絵コンテを手がけたハロルド・マイケルソン。

そして映画リサーチャーとして活躍した妻のリリアン。

本作では2人が関わった作品の絵コンテや、名シーンの数々、ヒッチコックやマイク・ニコルズらと名匠と現場をともにする2人の姿、2人と交流のあったフランシス・フォード・コッポラ、ダニー・デビート、メル・ブルックスらのインタビュー、リリアンによる夫ハロルドの回想などから、映画に愛され、映画を愛した2人の思いや夫婦の心温まるエピソードが綴られていく。


ドキュメンタリーの作り方といえば、インタビューと映像にナレーションを付けた作品が定番。

この作品も監督やプロデューサーにスタッフのインタビューは勿論のこと、2人の若借りし頃の映像や関わった作品の映像に、絵コンテ職人だけあって、このドキュメンタリーの絵コンテまで使われている。

絵コンテは監督が撮影するのにスタッフへ分かりやすく説明するのに書いてるんだと思っていたので、絵コンテ職人がいた事に驚いた。なのに、エンドロールに名前が載らないのも不思議。

長年、映画会社を渡り歩いたハロルドとリリアンは、ドリームワークスへ。

「シュレック」に登場した王と王妃の名前が、ハロルドとリリアンだったのには笑った。

94分 5月27日よりYEBISU GARDEN CINEMAほかにてロードショー