永井豪のアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしたイタリア発のダークヒーロー・エンターテイメント。
http://www.zaziefilms.com/jeegmovie/
主人公エンツォを演じるのは、「海と大陸」「緑はよみがえる」のクラウディオ・サンタマリア。体重を20キロ増量して臨んだ。
また、敵のジンガロ役には、「グレート・ビューティ/追憶のローマ」のルカ・マリネッリ。
監督は本作が長編デビューとなる、幼い頃から日本製アニメの大ファンだったというガブリエーレ・マイネッティ。
テロの脅威に晒される荒廃したローマ郊外。孤独なチンピラのエンツォは、ふとしたきっかけで超人的なパワーを得てしまう。
はじめは私利私欲のためにその力を使っていたエンツォだったが、世話になっていた“オヤジ”を闇取引の最中に殺され、遺された娘アレッシアの面倒を見る羽目になったことから、彼女を守るため正義に目覚めていくことになる。
アレッシアは、日本製アニメ「鋼鉄ジーグ」のDVDを片時も離さない熱狂的なファンだった。
怪力を得たエンツォを鋼鉄ジーグの主人公だった司馬宙と同一視して慕い、いつしか二人の間にはほのかな愛情が芽生えるのだが、彼らの前に闇の組織のリーダーで、狂気に満ちたジンガロが立ち塞がる。
昨年のイタリア映画祭で好評を博した作品が、やっと日本で公開。
主人公は、コソ泥から超人的なパワーを得てATM機ごと盗んで防犯カメラにバッチリ映って有名になる間抜けな泥棒に。
そして、敵のジンガロも狂気に満ちた闇の組織のリーダーということでアウトローな作品。
エンツォはアレッシアの影響で“鋼鉄ジーグ”を観て、ヒーローへとシフトチェンジ。
ジンガロもエンツォと同じ超人的なパワーを得て、クライマックスは二人の戦い。
エンドロールは、イタリア語による鋼鉄ジーグの主題歌です。
119分 5月20日より新宿武蔵野館&ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにてロードショー