1970年に少年マガジンで連載されて、有害図書として糾弾されるなど物議をかもしたジョージ秋山の同名漫画を、「鴉 KARAS」「TIGER & BUNNY」のさとうけいいち監督がアニメーション映画化。
http://asura-movie.com/
声の出演は、野沢雅子、林原めぐみ、玄田哲章、平田広明、北大路欣也。
15世紀中期。相次ぐ洪水、旱魃、飢饉で荒野と化した京都では、さらに追い打ちをかけるように日本史上最大の内戦・応仁の乱が始まり、その死者数・行方不明者はあまりに膨大で、歴史のページには刻むこともできなかった。
そんな時代に産み落とされたアシュラ(声:野沢雅子)は、ケダモノとしてサバイバルを続けながら生き抜いていく。だがある日、若狭という少女と出会い、その優しさと愛、そして法師の教えに触れ、アシュラは次第に人間性を備えていく。
言葉を覚え、笑い、喜ぶ日々。しかしそれは苦しみと悲しみの始まりでもあった。やがて天災が訪れ、人々は貧困に喘ぎ、世は地獄へ—。アシュラの目に映っていたのは、隣人を裏切り騙す、我欲に支配された人々の姿だった……。
室町時代後期、災害により荒野と化した京都で、ケモノのように育った少年が、1人の少女によって魂を救済され高僧になる。そんな高僧アシュラの少年時代のエピソードが語られる内容。
何故に、1970年に発禁問題まで引き起こした人喰い小僧の物語を、あの天下の東映アニメーションが今ごろになって映画化したのか、さっぱり分からず?
しかも小僧の声を野沢雅子がすると、色々とあるキャラクターのイメージが壊れる。
しかも、法師の説教ではなくて、好きな少女から信頼を失って高僧になるきっかけとなるのも、なんだかな~。
75分 9月29日より新宿バルト9ほかにて公開