昭和を代表する文豪の傑作短編を、若手俳優＆気鋭監督という組み合わせで映画化。全６話を２作に分けて上映するオムニバス・ムービー。
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『告白する紳士たち編』は男性が物語のキーパーソンとなる、岡本かの子原作の「鮨」、坂口安吾原作の「握った手」、林芙美子原作の「幸福の彼方」の３編。
「鮨」 監督：関根光才 出演：橋本愛、リリー・フランキー
常連客で毎夜賑わう「福ずし」の看板娘ともよは、毎晩のように店に顔を出す無口な中年紳士の湊に好意を抱いていた。そんなある日、町中で湊にばったり遭遇したともよは、湊から鮨にまつわる亡き母との切ない思い出話を聞く。
「握った手」 監督：山下敦弘 出演：山田孝之、成海璃子
内気な大学生の松夫は、映画館で衝動的にOL・綾子の手を握り、その手を握り返されたことから綾子と付き合うことになる。綾子はあのようなときに誰に対しても手を握り返すのか、不安に思った松夫は、心理学に詳しい女学生・水木由子の手を思い切って握ってみるのだが……。
「幸福の彼方」 監督：谷口正晃 出演：波瑠、三浦貴大
戦争で片目を失った信一と見合い結婚した絹子は、優しい信一と幸せな新婚生活を送るが、ある日、信一が「僕には子どもがいる」と告白。絹子は衝撃を受け、暗たんたる気持ちになる。しかし、信一とともに子どもに会いにいく道すがら、悠々とした子連れ家族の姿を見た絹子は、気持ちが前向きに変化していく。
『告白する紳士たち編』は、どれもがラブストーリー。キャスティングも、なかなか嵌まっているし、オムニバス作品の一番重要となる順番もいい。
以前は、こういう企画ものは沢山あったけど、今はネットや携帯動画に代わってきたのが、ちょっと残念。
108分 ９月28日より角川シネマ有楽町ほかにて公開