昭和を代表する文豪の傑作短編を、若手俳優＆気鋭監督という組み合わせで映画化。全６話を２作に分けて上映するオムニバス・ムービー。
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『見つめられる淑女たち編』は女性が物語のキーパーソンとなる、宮沢賢治原作の「注文の多い料理店」、三浦哲郎原作の「乳房」、永井荷風原作の「人妻」の３編。
「注文の多い料理店」 監督：冨永昌敬 出演：石原さとみ、宮迫博之
猟の途中、山の中で迷子になってしまった藤子と左右吉は、「山猫軒」という西洋料理店を見つけるが……。
「乳房」 監督：西海謙一郎 出演：水崎綾女
中学生の寛次は最近、自分の乳房が膨らむ夢に悩まされている。そんなある日、理髪店の女主人・かな江の脇の下から形のよい豊かな乳房が見え、目に焼きついて離れなくなってしまう。翌日、寛次は散髪のためかな江の理髪店を訪れるが……。
「人妻」 監督：熊切和嘉 出演：谷村美月
町外れの家の２階を借りて新生活を始めた青年・桑田だったが、家の主人の妻で色気たっぷりな年子が気になってしまい、悶々とした日々を送る。そんなある日、帰宅した桑田は縄で縛られた年子の姿を見つけ……。
「注文の多い料理店」は女性が物語のキーパーソンとなっていないが、昭和を代表する文豪の傑作短編ということで宮沢賢治原作を入れたかったのだろう。
『見つめられる淑女たち編』のテーマは、多分だけど色気。「乳房」の水崎綾女はOKとして、「人妻」の谷村美月は微妙。そして「注文の多い料理店」は、次々と服を脱いでいく内容なので、石原さとみよりもセクシー系の女優の方が良かったのでは。
95分 ９月29日より角川シネマ有楽町ほかにて公開