と言っていたイサ夫の不安は見事に的中し、
昨晩の出産準備教室は「夫の自己紹介」で始まりました。
「名前と職業、出産について楽しみに思っていること、
不安に思っていることなどを教えて下さい」
と先生が言ったとき、
「イサ夫は何を言うんだろう?」
と内心ハラハラしていた私でしたが、
意外にもイサ夫は、
自分の名前と職業をきれいな発音で言えたばかりでなく、
初めての子供で不安でいっぱいであることも、
ちゃんとドイツ語で言えました。
「ちゃんと言えて良かったね」
と私が言ったら、
「自己紹介くらいはあるだろうと思って練習してきたんだ」
とイサ夫は嬉しそうに答えるので、
ここぞとばかりに、
「偉いねえ、頑張ったねえ、発音もびっくりするほど上手だったねえ....」
と、イサ夫のドイツ語熱が冷めないよう大げさに褒めておきました。
今回は、陣痛が始まってから赤ちゃんが産まれてくるまでの流れ、
病院へ行くタイミング、病院での夫の役割について先生が簡単に説明したあと、
(へその緒を切るのは、夫の役目なんですって!)
病院施設の見学会になりました。
私立病院なので、施設が豪華であることは聞いていましたが、
分娩室までがリゾートホテルのような内装になっているのには驚きました。
外に面した窓は、キッチンとバスルームにしかありませんでしたが、
分娩用に形が色々と変えられるベッドがある空間の壁の2面は、
曇りガラスがはめ込まれているようなデザインになっていて、
自然光に限りなく近い暖かくて柔らかい光が、
外から差し込んでいるように見える構造になっていました。
とても凝っているなあと感心したのは、
その曇りガラスの向うに大きな木や花の影が薄く映って見えることです。
その窓を開けると、自然が見渡せるという趣向なのでしょう。
バスルームとは別に、
赤いタイルのはめ込まれた円形のおしゃれなバスタブが部屋の隅にあって、
妊婦が水中出産を希望すれば、すぐに用意ができるようになっていました。
心電図モニター以外の医療器具や新生児用のお風呂など、
部屋の調度品として見苦しいものは、全て壁の中にしまってあり、
必要な時にだけ取り出せるようになっていました。
天井からぶら下がっている診察用スポットライトが目に入らなければ、
そこが分娩室だとは、全く想像もつきません。
この病院には、
ホメオパシー(代替医療の一種)の専門家が常駐しているので、
バスルームでは、アロマオイルを使ったお風呂の処方と、
マッサージのサービスを受けられるそうです。
また、なるべく薬に頼りたくない妊婦さんの痛みを軽減させるために、
針治療の専門家も常駐しています。
これらの治療も保険で100%カバーされるそうなので、
「針治療は信頼のおける鍼灸師さんでないと怖いかもしれないけれど、
アロマバスなら何種類か試してみたいなあ....」
とイサ夫に言ったら、
「いいねえ、僕もここでアロマセラピーを受けたいくらいだよ!」
と言っていました。
das Wochenbett(出産後の1週間を過ごす入院室)の見学中、
ちょうど夕食が白いテーブルクロスの敷かれた台車で、
各部屋に運ばれてきました。
あまりに美味しそうな香りだったので、別の生徒さんのご主人が、
「夫も同じ夕食を注文できるのでしょうか?」
と早速質問していました。
すると先生は、
「もちろん注文できるけれど、
夫の食事には保険が効かないのでとても高くなりますよ」
と答えていました。
これを聞いたイサ夫は、
「じゃあ、僕は家から食べ物を持ってきて、
アイちゃんとミニアイちゃんと一緒にピクニックをするよ」
と私の耳元でささやきました。
Wochenbettの部屋には、庭に面したバルコニーがついているので、
お天気の良い日なら、確かにそこで楽しいピクニックができそうです。
この病院には、新生児室というものはなくて、
赤ちゃんは必ず母親と同室になります。
Wochenbettには、シングルルームとスイートルームがあって、
夫と上の子供も一緒に滞在を希望する場合は、
あらかじめスイートルームを予約しておく必要があるそうです。
でも、我家は病院から歩いて行ける距離にあるし、
家では犬も待っているので、私の入院中、
イサ夫は毎日、家から病院に通うことになります。
来週も夫同伴の教室です。
陣痛時や分娩時のマッサージなど具体的なことを習うそうです。
参照:
出産準備教室(第1回):概要と妊婦ヨガ
出産準備教室(第2回):呼吸法
出産準備教室(第3回):産後の健康管理
出産準備教室(第4回):病院施設の見学
出産準備教室(第5回):夫の役割
出産準備教室(第6回):赤ちゃんのお世話
出産準備教室(第7回):母乳育児
出産準備教室(第8回):子供のいる生活