■雑誌は想い出
これまでの人生で
出会ってきた本の思い出を
気ままに綴る「本棚ブログ」。
今日は大好きなこの方を
特集した雑誌。
vol.33
NHKステラ ウイークリー
2010年 7/17号
ちょうど11年前に発行されたものです。
福山雅治が大河ドラマ「龍馬伝」で
坂本龍馬を演じたときの一冊。
「龍馬伝」は大河ドラマにまつわる
あらゆる人気投票やランキングで
常にトップ3に入る人気作品です。
「フクヤマ」の思い出の一冊……
というだけの理由では
実はありません。
この古い雑誌を手にすると
母に想いをいたすのです。
「はい、プレゼント♪」
仕事を終えて帰宅した私に
母が差し出したのは、この雑誌でした。
「遅くまで仕事頑張ってるしね。
本屋さんで見つけたから買ってきた。
毎日、お疲れ様!」
毎日、毎日、仕事仕事で
ほぼ家を空け続け
子どもが幼かった頃も
日頃の世話を引き受けてくれていた母。
ぜんそくで眠れない息子を
「明日の仕事に差し支えるから
あなたは気にせず寝なさい」と
夜通しそばで見てくれていたのも母。
「大丈夫、こんなに頑張っているのだから
必ずうまくいく!」と、独立したばかりで
不安だらけだった私を、いちばんの
味方として力強く応援してくれていた母。
その母に、認知症が疑われ始めたのは
ついここ最近のこと。
さらに今月に入って、体調を崩し
病院のお世話になっています。
コロナ禍なので面会も一切禁止。
洗濯ものの受け渡しに週に一度
入院病棟の入口まで行くのが
やっとという状態です。
私や妹を、時折、自分の姉妹なのか
娘なのか混乱したり
孫の世話をしていたのが
孫に世話をされる側になり
娘が一人で生きようとする決断を
応援していたのが
自分が生き続けることを
娘に応援される側になりました。
もうきっと、私がフクヤマのファンだ
っていうことを思い出すことも
本屋さんで
フクヤマの雑誌を見つけて
「プレゼント!」って
差し出してくれることも
二度とないんだろうな。
少しずつ子どもに返ろうとしていく
母が、切なくて愛おしくて
そして寂しくて
老いてゆくって残酷だなあと
感じる日々です。
この雑誌を見せたら、
あの頃を思い出してくれるかな。
家族で観ていた「龍馬伝」
懐かしいね、お母さん。
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