コレット編集長&エルソル広告相談所 ウチハシです。
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↑我が家の高校男子のiPhoneです。
うちの高校男子は美術部に入ってます。
「先生にさあ、美術部おいでって言われて
断るつもりで行ったら、入部してしまった…」
という「流され部員」な息子です。
もともと折り紙や、ペーパークラフト、
粘土細工、きり絵、消しゴムハンコ作りや
水彩画や鉛筆画を描くことが好きな息子。
「帰宅部のはずやったのに~」と
文句を言いながらも、真面目に部活に参加しています。
決して自主的に入部したわけでも
積極的に参加しているわけでもないのですが
活動を続けている原動力は、もしかすると
先生に「ほめてもらってる」からではないかと
思う今日この頃の母です。
「今日、先生に『キミ、センスあるなあ』って言われた」
「今日、先生が『なかなかいいなあ』ってほめてくれた」
…と、うれしそうに報告してきます。
そんな高校男子の様子を見ながら、ふと
そういえば、中学生時代に先生にほめられたこと
あったかなあ…と思ったのです。
「いいもの持ってるんですけどね。
あともう少し、負けん気を発揮してくれたら」
「せっかく素質あるのにねえ。
あともうちょっと、がむしゃらさが出てくれたら」
「せっかく、やればできるのに…。
どうしてもう少し、積極的になれないかしら」
どの先生から聞かされるのも、そんな
「あと少し」「もう少し」のエールでした。
そうなんです。その通りなんです。
そして、先生方のそんな言葉も
一生懸命の励ましであること、やる気をなんとか
引き出してやりたいという温かいお気持ちであることも
よ~くわかっているのです…。
でも、思い返せば、そこまで到達したカレの結果を
ほめてもらったことは、あまりなかったように思います。
もしかすると、うちの高校男子は
今まで生きて来た中で、今の美術部での活動が
いちばんほめてもらっているのかもしれません。
きっと本人もうれしいのでしょう。
部活での話をたくさんしてくれます。
難しいところ、苦心したところ
できてうれしかったこと、なかなか思うように描けず
ちょっと悔しいコトも。
大人は、親は、ついつい期待もするし
少しでも上を目指せと背中を押したくなって
今できていることが、当たり前だと思ってしまう。
「ほめる」ことを、すっかり忘れてしまってる。
けれど
決してそうじゃない…。
「できないことを指摘するより
できることをほめてやれば
生きる力がみなぎります」
そんな言葉を下さった方がありました。
毎日、自転車で一生懸命登校すること
さぼりもせず部活に参加してること
風邪をひいても休むことなく授業を受けること
ご飯をいれても、お茶を出しても、何をしても
きちんと「ありがとう」と言ってくれること
ほめてやらなきゃいけないことがいっぱいです。
「あ~、部活してなかったら3月は
午後から帰宅できてパラダイスやったのに~」
今日もブツブツ言いながら学校へ…。
それでも母は知っているよ。
結構、夜遅くまで美術室にこもって
集中して作品を作っていることを。
明日もお昼のお弁当の他に
放課後用の小さなおにぎりを作っておくからね。