東洋医学では身体のパーツによって、様々な状態を判断するのが特徴です。
舌の状態を見ることで、その人の情報を得ようとする行為を舌診(ぜっしん)と言います。
舌の「色」「形」「苔」の状態を主に観察していきます。
今回は、色に関してです。
通常の状態では、淡紅舌といい、やや赤みがかった色がベストだと判断します。
異常な状態は、大まかに分けると以下の4パターンです。
①淡
→正常な状態より、色が淡いもの。身体の冷えや、貧血状態を示す。
②紅
→正常な状態より、赤みが強いもの。身体に熱が溜まっている事を示す,。
③絳(こう)
→やや深みがかかった赤色のこと。紅より、強い熱が溜まっていることを示す。
④紫
→東洋医学におけるパワーの源である、気や血の滞りを示す。熱も冷えのどちらも反映するが、身体のどこかで滞りがあるため、重要な初見。
普段あまり意識しませんが、舌自体も体調によって大きく状態が変化する器官です。
自分で鏡を見ながら確認すると、自分で気付かない体調の変化に気がつくかもしれません。