ヒジャブを被ったメタラー
昨日は、コペンヘルで、楽しみにしていた、インドネシア人ムスリム女性トリオのライブを観に行った。
この説明で一気に興味持った私たち
早朝のワールドカップ観戦の疲れもあったので、結果的に昨日はこのライブしか観なかったのだが、思っていたよりもずっと良くて、涙が出そうになる程感動するライブだった。
滅茶苦茶かっこいい。
イスラム教音楽がフィーチャーされているようなサウンドで、でも重い音でしっかりメタルで、何よりも魂がこもっているような音楽だった。ボーカルの女の子のスクリームは、パフォーマンスではなく、ガチだった。
インドネシアは特別階級が優遇されている国で汚職もひどく、若者の不満も蓄積されているが、最近は特にデモが頻繁に起きているらしい。
そもそも、ロックやメタルは、社会の理不尽を訴えることがモチベーションになっている音楽で、だからこそ1960年代あたりから出てきて、経済成長や冷戦終了と共にブームが沈静化してきて、21世紀になってからはポップが主流になってあまりロックは出てこなくなってきたように思える。リンキンパークとかは近年でも人気があったが。
世界情勢が不安定な今は、また逆のムーブメントがあってもおかしくないし、そういう時勢だけに余計にこのメタル音楽が沁みるような気がした。
涙が出そうになったのは、自分のことにも重なったからかもしれない。
日本はインドネシアに比べてもマシとはいえ、私がデンマークに来た時は、日本でワーママとして理不尽な思いをしていたのである。
23年経って、ワーママも増え、育休を取る男性が増え、日本もマシになったと思いきや、選択制夫婦別姓の法制化は暗礁にのったし、あんなに品があり美しく成長された愛子さまを差し置いて、80年も前に皇籍離脱した、しかも男系でいったら700年も下らないと繋がらない旧官家の男系男子の皇籍復帰を法制化するという。
あーー、うんざり。
結局日本はミソジニー思考が変わらないのだな、と。
基本女は見下されるし、男と同等の権利を求めることが難しい。
デンマークに移住して何よりもよかったのは、私を女ではなく、一人の人間として尊重されることだった。
最近は嫌なことが続いて、デンマーク、くそ、と思ってたけど、やっぱりそういうところはいいなと思う。
このインドネシア人トリオも、コペンヘルでライブをすることが夢だったという。
ボーカルの子がちょうど26歳の誕生日を迎えたとかで、観客によるバースデーソングが流れ、彼女が泣いてしまったほど。
私もつられて泣きそうになってしまった。
とても手作り感あふれる、とてもいいライブだった。
この歌がとても好きだった


