
デンマークの国際競争力
デンマークにくんだり来てまで日本人の講演を聞きにくることに鼻白んだ私だったが、、、
偶然SNSで繋がっている人経由である動画を知り、ついつい見入ってしまった。。。
なんでも、夫婦でデンマークに移住し、奥さんはMBAを取得した後、1年かけて就活した挙句にやっとの思いでデンマークで就職できたとのこと。
実は、旦那さんの方は、私の彼に直接コンタクトがあり、デンマークでの仕事について対面で話したことがある。
結局その後に旦那さんは、日系企業に就職されたようである。
夫婦で奥さんの母校に訪れ、デンマークでの就職や仕事について話をしに行ったのを動画にしていたのだが、その中で散々最近は日本のメディアでもデンマークの労働文化について取り上げられいることに触れていたので、ちょっと検索してみたところ、デンマークは国際競争力ランキングで、直近では3位になってるがそれまでしばらく1位で(日本は67カ国内で38位)、週37時間労働という緩い働き方でどう実現できているのか、その効率の高さが日本で注目されているとのこと。
国際競争力ランキング
動画で興味深いと思ったのは、奥さんは大学でデンマーク語専攻だったが、すんなりとIT企業の総合職として営業の仕事ができたが、デンマークでは外国人だからといって営業職でオファーをもらうのはほぼ不可能、だからと言って、営業以外の職歴がないため、営業職以外のポジションをもらうこともできず、最終的にはコマーシャルマネージャーというポジションで、営業とビジネスにrelevantだからと雇ってくれたとのことだった。
日本は必ずしも専門性が合致する必要はないが、デンマークは専門職の応募しかないので、かなり手こずったと。なんと370社に応募して落とされまくり、やっとオファーをもらえたそうである。(というか、デンマークに370社もあるのか、、いやあるだろうけど、、、私はそんなに多くの会社を知らない。。)
でもそうなのだ、、、
デンマークの効率性の高さは、まさにそこに起因するのも大きいと思う。
最初から即戦力になる人を雇うという。。。新卒の子でさえ、そこそこの戦力が求められる。
動画では、デンマークではコネで仕事が決まることが多いことにも触れているが、ただ知っているから雇われるチャンスが大きくなるのではなく、その人が即戦力になることを知っているから雇われる感じ。もちろん、親戚のコネ入社もないことはないが無視できるほど、普通のコネ入社よりは少ないと思う。
私とてコネで転職先に入社したけど、ガイダンスはほぼ皆無で、というか、4年間技術エンジニアが不在で私に教えられる人は皆無で、自ら開拓していくほかなかった。社長も、私だったら開拓するだろうと見込んで雇ってくれたのだろうし。
非デンマーク人はコネでの就職を勘違いして私にコンタクトしてきて仕事を紹介してほしいと言ってくるけど、いやいや、あなたのコンペタンスについて全然わからないから紹介しようもないんだが、、、と思ったが。
今日、初めて引き継ぎとして、イタリア人の新入社員の子に実験室であらかじめ作っておいたプロジェクトのガイダンスを見せながら説明をしつつデモンストレーションしたのだが、経歴について聞いたら、前職は会社の財政事情の悪化に伴うレイオフにあったと言われ、デンマークでありがちな、、と思った。
私は解雇されたわけではないけど、パイプラインが細ってて、これ以上居座っても私の携われるプロジェクトに乏しくなってキャリアを発展させることができないとやむをえない決断だった。
常に自分の能力を活かせる働き方を促されると思う。
しかし、転職先で化学工学のプロジェクトに参加しようと本まで買って勉強する気満々だったのに、社長にそれはしなくていいとストップをかけられた。私が勉強しようがしまいが、会社の利益は変わらず、時間の無駄と思ったのだろう。
あと彼と話して、競争力の高さは、高付加価値のある産業を持っているか否かが大きいと。
確かに、、、
彼は日本で最後に携わっていたプロジェクトは、デンマークにはすでにあったあるアプリ開発だったが、今は、世界中他の会社では作ってない商品の開発に携わっている。
世の中に既存のものを1から作っても利益は高が知れているが、他にないものを作れば価値は大きく高く売れることができる。彼の会社の社長は、散々値下げしてみてはと言われても、絶対そういう勝負はしないと言い張っているそうだ。値下げしなければならない=撤退くらいだと。
彼の会社だけでなく、デンマークは、ニッチ産業が多い。
ノボの肥満薬だったり、レゴだったり、補聴器だったり、コロプラスタのストーマだったり。
むしろ、競争が激しい産業はあまりない。自動車とか。家電も、昔はテレビを作る会社があったが、70年代に買収されてなくなっている。
競争力は、人材の流動性と産業構造によるところが大きいので、やはり働き方を学ぶというようなシンプルなものではなく一筋縄ではいかなそうである。
