失われた30年なのか、それとも恩恵の30年だったのか | いまのしゅんかん

失われた30年なのか、それとも恩恵の30年だったのか

相変わらず氷河期世代に関して考えさせられているのだが、、、

 

 
このときに冷戦が終わったことの結果について少し触れたが、昨今のSNSで日本人のポストを見ても思いを強くしていることがある。
それは、、、、 
 
なぜ、こんな状況でもなお、芸能ネタ有名人ネタに占められているのか。
 
(珍しく太文字で書いてみた)
 
今年になって、トランプが大統領になって、毎日寝られないくらいに悩んで、いよいよ軍事産業にも足を突っ込むべきなのか、、、と挙句転職までした自分がアホらしく思えてくるほどである。
しかも、NATO加盟国だけでなく日本だってトランプの攻撃の対象になっているにもかかわらずである。安全保障条約についてトランプが批判しても、それをシリアスに取る人はほとんどいない。日本こそ、アメリカしか同盟国がないのだから、アメリカにそっぽを向かれたら丸裸になるにもかかわらず。
 
しかし、私自身思い返してみても、1989年にベルリンの壁が崩壊し、1990年には事実上冷戦が終わった時も、一応ニュースを見た記憶はあっても、関心を持った記憶はない。
それどころか、デンマークに移住する直前にイラク戦争が始まったのに、その背景もほとんど知らず、30歳で日本を出るまで世界情勢に興味を持ったことはなかった。
日本の景気は常に世界情勢に影響を受けるにもかかわらず、その因果関係について考えたこともなかったかもしれない。
 
デンマークに移住して世界情勢や戦後の歴史に興味を持つようになり、以前まで私はバブル崩壊直後に就職しなければならなかった不運の世代だと思っていたけど、むしろ今は、冷戦が終わるまでの30年間が日本にとって幸運な時代だったのかもしれない、と思うようになった。
 
冷戦の間は、はっきりと世界市場が真っ二つに分断され、運よく韓国やベトナムやドイツのように分断されずマルっと西側に組み込まれていた日本は、防衛をアメリカに完全に依存し西側のマーケットの中でぬくぬくと産業成長だけにフォーカスでき、かなり美味しい時代だったと言える。
まさか、冷戦が終わった後に、別のマーケットにいた国々や、冷戦から解放されて防衛費を縮小できるようになった国々と真正面で競争にさらされるなんて予想していただろうか。
2003年にデンマークに移住したときは、日本車も日本製の電化製品もまだまだ多かったが、今やその見る影もない。。。その代わり、中国製の電気自動車がものすごく増えた。皮肉なことに、20年前はタイに旅行に行く人が多かったが、今は海外旅行のトレンドは日本に代わっている。
 
もちろんデンマークも冷戦後は危機に陥っている。
あのLegoも潰れそうになったし。
元職場も私が入社して10年間危機だったし。
今まで何人もの解雇を目の当たりにしてきた。
 
日本は、バブル崩壊後に本質的な改革なしに、新卒の採用控えで若い人だけを犠牲にしてその場凌ぎの対応しかしてこなかったから、危機を乗り越えられずに30年以上同じような状態が継続しているのだろう。
だから、私は、バブル崩壊前はむしろ「幸運な時代」だったと思っている。