Jotunheimenハイキング旅行総括(4) | いまのしゅんかん

Jotunheimenハイキング旅行総括(4)

 

学生時代は自転車部で、合宿で大きな荷物を運んでキャンピングをしていたとはいえ、大学3年生で引退してから30年以上キャンプをしたことがなく、最後までテント泊に抵抗していた私だったけど、トライしてみて本当に良かったと思う。

二度のワイルドキャンプいずれも熟睡できず、決して快適な睡眠を得たわけではなかったけど、ワイルドキャンプをすることによって、車でアクセスできるキャンプ場でのキャンプとはまったく異なる要件が求められ、しかも、国立公園でまったくお店のないJotunheimenでは(とはいえ、燃料、行動食、山食はヒュッテで入手できる)、装備も相当の準備が必要になるので、いろいろと創意工夫が必要で、それを考えるのが逆に楽しかった。

 

例えば今回は、新しいギアとして以下のものを使った。

 

太陽光パネル:パワーバンクを持参するとはいえ、やはり自然エネルギーを使えるのならと持参してみたが、デンマークではイマイチだったのに、ノルウェーの山ではさくさくとスマホに充電でき、なんと彼は一切パワーバンクを使わなかった。

エアマットレス:最近気に入っているメーカーのコンパクトエアマットレスを持参したが、空気を入れやすいし、断熱性能が抜群。

コンパクトファイヤスターター:私がコンロに火をつけるのが苦手なので買ってくれたが、なぜか山では火花が出ず。空気が薄いことも関係している?

コンパクト箸:分断型で収納しやすい箸で、モンベルは高かったので、中国製を買ったらやはりしょっちゅうネジ穴がゆるんできた。でも使えなくはない。

袋性バケツ:水を一度に大量に運ぶのに便利だが、どこかに置いてキープすることはできない。結局、沢の近くでテントを張れたので、必要な度に沢にいくのでも面倒ではなかった。

 

さらに、今回やってみて欲しいなと思うのが、、、

 

撥水性タオル:テント泊を連続でできない理由のひとつが、外で頭を洗えないことである。キャンプ場だとバンにバスタオルがあるからいいけど、ハイキングでバスタオルは運べず、かといって温泉タオルだけで髪の毛を乾かすことは難しく。しかし、化学繊維の撥水性タオルなら、吸水もするけど、絞って水を除くことも簡単なので、髪の毛の水分をとることが可能かと。そうすれば、ため池にどぼんと頭ごと入って洗うこともできるかな、と。

ダウンパンツ:彼がかなりコンパクトになるダウンのパンツを知ってて、防寒用に俄に興味が。。。

 

なんというか、日常の生活では無意識なことが、インフラのアクセスのないワイルドキャンプで生活のひとつひとつに工夫を求められることが逆に楽しいというか。

ちなみに、ノルウェーでは汚物の処理の仕方にもガイドラインがあるらしく、そのため彼はコンパクトシャベルも持参していたのだった。

 

また、あまりアップダウンのないロングハイキングだからこそ、荷物の背負い方や、湿地や岩場などの平ではないトレイルの歩き方を改めて見直すことになった。

クロスカントリースキーで、ほぼ平らなトラックを滑るにもかかわらず、エッジがないため板の乗り方の基本を学ばさせられたのと同じような感じである。

 

得るものが大きいハイキング旅行だった。