交流食事会イベント | いまのしゅんかん

交流食事会イベント

昨日、日本の学生さんが主催した交流イベントに参加してきた。

私の友達が、誘ってくれたからなのだけど、彼女が働く大学と京大が、彼女の働きかけによって交換留学プログラムが始まることになり、その一期生の京大の学生さんがイベントをやりたいと言い始め、少しアドバイスしたくらいでどんどん形にして行くことに感銘を受け興味を持ったそうだ。

 

会場では、空手道場を持ち太鼓クラブも運営し、さらにたまに日本酒フェスティバルも主催するデンマーク人を見かけたので、話しかけてみると、さすが日本文化に精通しているだけあって話が面白かった。

 

 
この展示されていた作品は、そのデンマーク人のクラブのメンバーの一人の作品で、なんと私の知人の息子さんに融通してもらって東北から和紙を取り寄せ、それを使ってこの作品を作ったそうだ。
その息子さんは、東北大震災の後、東北の復興の手助けをしたいと東北の伝統工芸をサポートする活動をされていたことは私も聞いたことがあったけれど、この和紙がその一つであったらしい。
 
そして、秋に日本に行ったらしいのだが、島根の旅館を買い取って道場にしたという話も興味深かった。
たたら製鉄をやったり、稲刈りをしたりと、かなり充実した2週間だったそうだ。
私も吉田村に窯を見に行ったことはあるけれど、実際に製鉄現場を見たわけではないので羨ましかった。
デンマークで友人の社会科見学のためにドライバーになった時に知り合った人が、指導教官がたたら製鉄の専門家だというので話が盛り上がり、数年後だったかその人と専門の先生をうちのセミナーに招待してお話ししてもらったことも。なぜ、たたら製鉄が高品質の鉄鋼を作り得るのか金属材料学的観点で説明されたのが面白かった。
 
食事は、素朴なものだったけど美味しかった。
 
 
発酵の勉強をしている人を巻き込んで味噌を取り寄せたり、お茶の販売をしている人やお餅を自作している人もよび。
大豆ではない、デンマークの豆を使った味噌が美味しく、私も試してみたいと思った。

 

空手を主催している人は、日本酒を提供されたそうだ。

 

 
なんでも、日本デザインフェスティバルを開催したときに、このイベントの主催者と他二人が来て、参加しませんかと声をかけてきたそうだ。
学生だからと、無料奉仕で日本酒をサービスすることにしたという。ありがたい。。。
この黒瓶の日本酒は、オーストリアで造られたもので、イタリア米とアルプスの水を用い、持続可能な日本酒作りを目指したという。研磨率がたった10%で癖のあるお酒だったけど、悪くはないと思った。
 
デンマークの豆からお味噌を作ったり、現地で入手できる材料から作る、というコンセプトはいいなと思った。
私もそれを目指しつつある。。。
まぁ、最近は日本帰国も大概はスキー道具を持参してなので、買い物があまりできないせいもあるけど。送るのも大変になったし。
 
それにしても、9月にデンマークに来たばかりなのに、この学生さんすごいなと思った。
教育学部で、総合的な教育について勉強しているので、こういう文化的なイベントをやってみたいと思ったらしい。
私なんか、初釜だけであたふたしているのに。。
 
他の国から来ている日本人留学生さんも皆アクティブな感じで、若い人のエネルギーを見て嬉しくなった。
友達に誘われてフラフラ参加しただけだけど、楽しいイベントだった。
 
ちなみに、彼の納豆作りは成功し、今晩の夕飯は早速納豆である。