日本帰りの人々 | いまのしゅんかん

日本帰りの人々

一年前に引き続き、今年も日本酒イベントに参加してきた。

 

今回は、まず友達からメッセージがきて、旦那さんが参加したいのだけど行かない?と連絡が来たのと、一年前に知り合ったニュージーランド人と日系ブラジル人のカップルから声がかかって、行ってみようかということに。

 

今回は生酛作りのお酒をトライしたけど、自然酵母の割に飲みやすくて意外だった。むしろ味が濃くておいしかった。山廃の方がクセを感じるような?ま、生酛や山廃と言っても、蔵元によって全然味が違ってくるらしいので一概に比較できないが。

 

去年は空腹で問題になったので、あらかじめ自宅で早めの夕飯を食べてから行ったけど、飲みやすい酒ばかりでぐいぐいいってしまい、やはり撃沈。。。去年は生牡蠣が振る舞われたけど、今回はそれもなく。

肴が欲しい。。。次回こそは、主催者に食べ物を持参してもいいかどうか聞いてみよう。。

 

ニュージーランド人は、なんと二日前に日本から帰ってきたばかりだという。

旅行会社で働いていて、仕事でビザをとって行ってきたのだが、彼の会社だけでも日本行きのパックツアーは少なくとも20件キャンセルになったそうだ。

なんでも、飛行機のキャンセルによるもので、個人旅行であれば日程変更が容易で行くことができても、パックツアーだとそれだけで全てキャンセルになるのだという。

実は私の知人もパックツアーで今月日本に行く予定だったが、すでにキャンセルされてしまったそうである。

 

日本がパックツアーという条件付きで外国人旅行者の受け入れを開始しても、予想よりも入国者が増えなかったのは、単に需要が小さいというだけでなく、飛行機のキャンセルで中止せざるを得なかったツアーが相次いだせいもある、というのは初めて知った。

今月から個人旅行者の受け入れも開始されることになったが、そういう事情もあったのかもしれない。

ちなみに、イベントに来た友達の旦那さんは、友達と一緒に日本に行かなかったそうだ。面倒なビザの申請に、高額な航空券、、、断念したのもわかる。ビザがなくなって多少敷居は下がるかもしれないが、航空券は相変わらず高いので、以前ほど気軽には行けなくなった。

 

昨日は、やはり夏に日本に行った友達一家のところに遊びに行った。

なんと、3歳になったお子さんにとっては初めての日本行きだったそうだ。

2020年の3月13日、息子さんが6ヶ月になってそろそろ長距離飛行機に乗せてもいいかと、日本行きのチケットを買おうとして、何かを確認しようとしてペンディングしていたら、その直後にメッテさんの緊急記者会見があり国境封鎖されることを知り、即座に買うのを諦めたという。。。買わなくて運がよかったが、再度買うまで2年以上待つ必要があったという。。

日本のご家族がデンマークに来られたこともなく、息子さんとの対面がやっと叶ったそうだ。

だけど、行ったタイミングで、ちょうど日本ではオミクロン祭りで、思ったよりも人に会うことはできなかったという。

 

私はそれよりも、日本で外でもマスクする人が多かったのと、飲食店でプラスチックパネルで仕切られていたのがとても気になったが。。

一方で、日本で国税庁が若者にもっとお酒を飲まそうとアイデアを募るコンテストを主催していることが、いろんな国のメディアで取り上げられたらしい。探してみたら、デンマークの大手新聞サイトにも記事が。

 

 
確かにこれはおかしな内容かもしれない。奇しくも、デンマークでは、若者の飲酒がどれだけ健康に害になっているかを警告し始め、少なくとも学校での飲酒を禁止する動きも出始めたからだ。
まぁ、デンマークの場合、医療も完全に国の負担になるから、健康問題がよりクリティカルになりやすく、医療さえもビジネスである日本が健康よりも経済を重視するのは今に始まった事ではないが。。
ちなみに、酒豪だった弟は、断酒をしていて、私たちと会った時も一滴も飲まなかった。酒を絶ってから体の調子がすこぶるいいらしい。
 
しかし、一方で、コロナを理由にそれまで不必要だと思っていた飲み会が減って嬉しい、という声も聞いたりする。
日本人はもともとアルコールに弱い人が多いし、飲み会が好きではない人が多くても不思議ではない。しかも親しい友達とではなく、仕事上の付き合いだとより重荷になるだろうし。デンマークだと完全任意で、酒が飲めない同僚は毎回欠席するけど、日本だとより断りにくいかもしれないし。
彼も大学で働いていた時にあった研究室の飲み会は嫌いだったそうである。今でもOBを含む大飲み会の案内が来るそうだが、2020年からはずっと中止になっているとか。
 
酒の消費量が減っていることはむしろいいことかもしれず、別に若者に飲酒を促すのではなく、もっと根本的に税収の方策を考えるべきだと思う。