マルグレーテ1世 | いまのしゅんかん

マルグレーテ1世

実は皇室(王室)フェチの私、昨今の皇室の状況には心を痛めている。

私としては、基本的に民間人となる女性皇族にはもっと暖かく見守ってほしいと思っている。

 

基本人権のない皇室の維持は、人権によりフォーカスされるようになり、一人一人の自由が保障されるようになった現代社会にそぐわなくなってきているとはいえ、私はやっぱり立憲君主制を維持してほしいと思っている。

特に日本は共和制が合わないような気がする。政治家もイマイチだし、国民の政治への関心も低いし。

日本で、民間人から元首になりうる人が出てくれるのだろうか。日本で、天皇以外、自分を殺して日本のためだけに存在してくれる人なんて出てきてくれるのだろうか。

私は逆に、その重荷を一部の人たちに負わせても、立憲君主制を維持してほしいと思ってしまうのだが。

 

昔は貴賎結婚は継承権の剥奪を意味し、なんかしら王室や皇室繋がりの家系との結婚が通常であったが、今はほぼ貴族制度が廃止され(デンマークはまだほんの少し残っているけど)、王族皇族も民間人との距離が縮まり、民間人との結婚が普通になった。

ロイヤルファミリーに入る民間人がインタグレートできるかどうかは運も大きい。入ってみないことには可能かどうかなんてわからないし。

この時勢でのロイヤルファミリーであることの難しさ、民間人がロイヤルファミリーに入っていくことの難しさを国民は認識し、もっと敬意を払うべきなんじゃないかなと思う。

 

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昨日、映画「マルグレーテ1世」を観に行った。

 

一応フィクションということになっていて、1402年にマルグレーテ1世の唯一の息子で亡くなってしまった前王のオラフが実は生きていてプロイセンからやってきた、という実際のエピソードから、本当にオラフだったという設定に変えたストーリーだった。

史実では、デンマーク語を話せなかったことからあっさり偽物オラフだということが露呈したとのこと。

2015年に、研究からオラフは病気で亡くなったのだろうという推測がされたらしい。

 

映画では、養子Erik af Pommernを迎えて新しい王にたて、イングランド王女と婚約しイングランドと同盟を組みつつ、ノルウェーとスウェーデンとのカルマー同盟も強化しようというときに、息子が戻ってきて母親としてのジレンマに陥り、しかもそれはスウェーデン人の差金でドイツが攻めてくるためのスキを与えるものだったということを知り、政治家としての判断に苦しむというドラマチックな内容だった。

 

実際に、そのころはデンマークが王国として存続できるかどうかとても微妙な時期で、というのは、マルグレーテは実は王位にはついたことはないものの、兄弟6人のうちたった一人の生き残りで、とても聡明でカリスマ性があり、デンマークのために果敢に戦った女性なのだそうだ。

ノルウェー王国もマルグレーテと結婚したホーコン6世が亡くなり、これまたオラフが亡くなってからは世継ぎがなく、スウェーデンも王Magnus Erikssonへの不満で北ドイツ・マクレンブルグの息子(母親がスウェーデン王女)を王に立てるが、実家から戦争を仕掛けてきたため王位を剥奪し、デンマークと同盟関係を結ぶに至ったとのこと。

そして、エリックはイングランド王女と結婚し、彼女はとても知性に溢れ王室に尽くす女性だったが、あいにく子供には恵まれず、バイエルンから王子を迎えて王に立てるがこれまた一代限りで、その後北ドイツのオルデンブルグから王子を迎えてクリスチャン1世をたて19世紀まで続いている。クリスチャン1世は、デンマーク王Erik Krippingsの、娘(Richiza)の娘(Sophie af Werle)の息子(Henrik 2.)の息子(Gerhard 6.)の息子である。

これまた途絶えて、1863年にグルックブルグ家からクリスチャン9世を迎えることになるのだが。グルックブルグ家は大元はオルデンブルグだが1550年頃に分家している。

 

 
それにしても、、、
当時は王族間での結婚が普通でヨーロッパ中の王国同士で親戚になってて、キリスト教の影響なのか、一夫多妻制ではなく子供も多くはなく、成人するまでに亡くなることも多かったので、家系を維持するのは大変だったようだ。
一人娘のマルグレーテが、ノルウェーの王ホーコン6世と結婚したが、そもそもホーコン6世の父親はノルウェー王も兼ねたスウェーデン王で、むしろ結婚によって家族が狭まる感じ。特にデンマーク、スウェーデン、ノルウェー間での結婚は頻繁だったらしい。
 
ちなみに、デンマークは、現女王の父親Frederik9世に息子がいなく、弟のKnudには二人の息子がいたにも関わらず、1953年に法律が変わり、女性も継承権を有することに変更されたため、第一子だったマルグレーテが王位につくことになった。
そのため、Knudの息子、Ingolf王子と、Christian王子は結婚に伴い王室を退くことになり、Rosenborgという爵位についた。
以前、Christian王子の孫であるLudwigという男の子のドキュメンタリー番組があり、なぜKnudの息子が王位につくはずだったのにいきなり法律が変わってマルグレーテに王位が渡ったのか調べるという内容でなかなか興味深かった。
今の日本の皇室に状況が似ていることもあり。
私は、単にマルグレーテの方が国民に人気があったから国民投票の流れになったと思っていたが、実際はそう単純な話ではなかったらしい。
Christian王子の娘でLudwigの母親は、結婚に伴いRosenborgは名前としては維持できたが爵位は返上したと。23歳で結婚し、44歳で離婚。最近再婚したが、相手と知り合ったのはティンダー。王の孫なのにそこまでダダ漏れしているのもデンマークらしい。。