ロックアウトによる深刻な影響の可能性 | いまのしゅんかん

ロックアウトによる深刻な影響の可能性

Ingen taler om løsninger, alle taler om konflikt.

Slutspillet om overenskomstforhandlingerne for de offentligt ansatte i staten, regionerne og kommunerne har fået den værst tænkelige start.

Onsdag formiddag gik forhandlerne for lønmodtagere og arbejdsgivere ellers ind i Forligsinstitutionen for at finde netop en løsning. Først for de kommunalt ansatte. De regionale forhandlere skal møde op torsdag, på statens område er det lørdag.

Tirsdag næste uge er sidste mæglingsdag, og dermed er der kun få dage til at nå forlig for alle 745.000 offentligt ansatte.

   

まだまだ全然解決しそうにもないストライキ・ロックアウト問題。

今日は、わたしにとってかなり深刻な影響が起きる可能性があることを知り、思わず彼に電話をしてしまった。日本時間で夜中の1時半。彼よ、、すまん。。

    

というのは、先月まで44日にストライキ、10日にロックアウトが始まる、ということだったのが、その前日に調停者が2週間話し合いを延長することを決め、今のところ合意がなければ422日にストライキ、28日にロックアウトが始まるということになっている。

しかし、実は調停者による延長決定は2回できるそうで、来週火曜日の最後の話し合いで合意に至らなかった場合、もちろん予定通り話し合いをあきらめ、衝突に入っていく可能性が大きいのだが、もしかしたら再度2週間の延長に決まることもあり、そうなったら、5月の日本行きの時期に重なり、ロックアウトの影響でたぶん空港は閉鎖されてしまうので、日本に行くことは難しくなってしまうのだ。

前回彼に会ってから5か月ぶりの再会になるのに、、、キャンセルになるなんて、、信じられない。

最初は410日だといっていたし、今回のロックアウトは大掛かりでデンマークの経済打撃も相当なものになるので、まさか一か月も続くわけないとタカをくくっていたら、しかしまぁそれだけに、こんなに双方にまったくの譲歩もみられないのに2週間の延長を決めて、なんとかロックアウト前に解決できることに一縷の望みをかけたのだろう。

そして、そのわずかな可能性にかけて、来週の火曜日にまた2週間の延長を決めるのではないかとビクビクしている。

今までの過程をみる限り、まったく解決される見込みはなさそうだし、来週の火曜日には下手にまた引き延ばしたりせずに衝突するのかしないのかを決めて欲しい。

今日の話し合いも、解決についてはまったく話しあわれず、衝突の話に終始したというし。。

 

デンマークでこういう社会的負荷を顧みずに闘ってきたからこそ、今のこの快適な労働環境を得られているんだとわかってはいるけど、本当にどうなるんだろうか。

 

ちなみに、今回争点のひとつになっているのは、ランチタイムを労働者自腹にするか、雇用者が払うか、ということであるらしい。

わたしの会社では、すでにランチタイムはなくなったのだけど、うん、確かに公務員にとってクリティカルなものかもしれない。

なぜなら、わたしたちはなんだかんだ成果主義的なところがあって時間も場所もフレキシブルなところがあるけど(別に家で働いてもいい)、多くの公務員は勤務場所での時間はかなりクリティカルだからである。

もし、ランチタイムがもはや労働時間ではなくなったら、そのまま30分間終業時間のシフトが起きるであろう。3時半に帰ってたのが4時に、4時に帰ってたのが4時半に、ということになるのではないか。特に保育士や介護士などきっちり時間が管理される仕事はそういうクリティカルな変化が起きると思う。

確かに譲れないだろうな。。

しかし雇用主にとっても、ランチタイムの排除はかなりの節約になるのだろうな。。ランチに1時間かかることもよくあるし。

それで普通は、一部で衝突が起きるが、今回はよりクリティカルな争点のせいなのか、いろんな組合や雇用団体が衝突に参加することになって大規模になるらしい。

まぁ確かに前回の衝突は学校改革が争点だったから、学校以外は関係のない領域で、ロックアウトされたのは小学校の先生だけだった。

今回はランチタイム。。。うん、誰にもあてはまる。。。 

 

それだけに、今回は、公務員だけでなく、パブリックに何気なく関わっているひとも影響を受けることになるわけで。。

空港ひとつとっても、輸送そのものは民間だとしても、例えば国境コントロールのひとや、管制官などがロックアウトの対象になれば、閉鎖するしかないわけで。。

電車も、DSB自体はパブリックではないけど、保全に携わるひとは公務員らしいので、実質輸送機能を失うらしいし。。

なので、デンマークの経済はストップしてしまうくらいの勢いになるはずで、専門家いわく、もしロックアウトが起きても数日で政府の介入が入るだろうとのことだが。。

 

彼は、ヨーロッパにも住んでいたことがあり、しかもデンマークよりもずっと頻繁に衝突が起きる国だったらしく、わたしが言うことに驚きもせず、「ヨーロッパらしいね。。」といたって冷静であった。

まぁその国の話を聞くのも興味深いといったら興味深かったけど。。

  

そして、同僚たちも至って冷静である。。

ランチタイムを死守するためのやむをえない闘いとあたたかく見守るよりも、自分の日本行きにほうがクリティカルと感じるところがまだデンマーク人になれてないのだろう。。