Statsborgerskabsdag | いまのしゅんかん

Statsborgerskabsdag

 

今日は、StatsborgerskabsdagChristiansborg(国会議事堂)に行ってきた。

あんまり気乗りしなかったのだが、それは、最近あんまり郵便物をチェックしなくなったことから、インビテーションに気づいたのが申し込み締め切り3日前で、慌てて返信用はがきを郵便局まで届けにいったものの、以来ウンともスンともいってこず、本当にレジストレーションされたのかな、、と不安になっていたからである。しかも、娘はあくまでもわたしの子供としてついでに帰化しただけなのでインビテーションをもらったのはわたしのみ。葉書にはもちろん同伴者として娘の名前を書いたのだが、レジストレーションされていなければ娘が入ることもできないわけで。

 

一応インビテーションの紙とパスポートふたつ持参でドキドキしながら行ったところ、、、

長蛇の列!!!

まぁギリギリにいったわたしたちも悪いのだが、Christiansborgに入るのにセキュリティを通らなければならないので、それで入口でつっかえているらしかった。

それにしても人人人。わたしが帰化したときには2000人が同時に帰化したので一年で6000人くらいかな、と思っていたが、2016年に帰化したのは7773人もいたそうである。

 

なんでも、ここ10年で大体一年2000人くらい、多くても6000人くらいだったのが、2015年から激増したとのこと。どうも、20159月に二重国籍を認められるようになったのが原因のひとつであろうと。うーん、、わたしなど申請してから帰化するまで2年半もかかったことからしてタイムラグもあるだろうし、それだけではないと思うが。。わたしが申請しに警察に行ったときは、近々帰化のルールが変わるだろうという話があるために慌てて申請するひとが増え、処理時間も14か月と長くなったと言われたものである。

わたしは、政権が変わることを懸念して申請したが、同じことを考えたひとも多かったと思う。実際にその1年半後に政権が変わり、それだけの期間があったにもかかわらず結局その影響から避けることに間に合わず、国会審議内定の手紙をもらっておきながら、急遽審議が延期されあおりをくってしまったが。

現に、わたしが国会審議にかかったときのリストをみる限り、弱いパスポート(ビザなしで訪問できる国の数が少ない)である国の出身者が95%くらいを占めており、二重国籍の合法化が動機になったひとは少ない感じであった。

もちろん今後は二重国籍合法化で敷居が低くなったと申請して帰化するひとも多くなるだろうけど(特にイギリス人は増えそう)、やっぱり移民締め付けに不安を感じ帰化して安心したいというひとがマジョリティのような気がする。

 

帰化したひと全員が来たわけではないだろうが、娘みたいにその数に入っていない子供の帰化者を含めるともっと多いだろうし、ほとんどのひとが同伴者づれだから、やっぱり5000人以上は来たのだろうか。

巨大テントはパンパンだった。

 

長蛇の列につかまって、開始時間に間に合わず、最初の国会議長であるPia Kjærsgaardの挨拶のことばは半分聞き逃してしまった。なぜか紙に書いてあるのを棒読みするだけのように思え、イマイチ印象はないスピーチだった。

最初の1時間は巨大テントの中で歌やダンスの見世物があり、それ自体はとても退屈だったのだが、そのあとのChristiansborg見学はまぁまぁ面白かった。

わたしはもう4度目とかで、しかも2aftenskoleのコースでの見学会で現役国会議員の解説つきの案内だったからすでにじっくりみてはいるけど、娘は初めてで興味深そうであった。議会場に、誰がどこに座っているかという図が貼ってあって、娘と、「あ、○○はここに座っているんだね。」と言い合った。どうも、党ごとに縦切りで陣地をとっていて、トップや重要人物が一番前に座るなど、座る順はヒエラルキーで決まっているらしかった。前のほうに座っているひとほど、よく聞く名前だったりした。

あと党ごとに部屋がわかれていて訪問できるようになっており(でも、与党は3党合同)、リベラルアライアンスのAnders Samuelsenとか、わたしの好きな、今EU KomissionにいるラディケーレのMargrethe Vestagerもいて色めき立ってしまった。

6月にまたFolkemødetに行く予定で、それも楽しみにしているのだが。

娘も結構政治に詳しくて、しかも価値観も似ていて話すのが面白い。

 

社会民主党のエリア。さすが第一党だけあって一番いい部屋をおさえている。