与党とデンマーク国民党の合意案 | いまのしゅんかん

与党とデンマーク国民党の合意案

先日の与党の緊急経済対策案に難色を示したデンマーク国民党は与党と合意を得、主に、

 

失業保険給付金期間が4年から2年に短縮

育児手当金は年で最高額30000krまで

 

ということが盛り込まれたらしい。

さすが高齢者に優しいDF、efterloen(早期退職者へのボーナス)のことはまったく触れずである。しかも、子だくさんの傾向がある移民に対する考慮も抜かりなし、である。大体育児金は一人当たり年で1200016000krほどなので、3人以上子供がいる家庭で影響を受けるということである。

 

まぁ、失業保険給付期間短縮も税金の引き上げも、しかたがないと思う。

でも、この時勢、全員が痛みを分け合うべきではないだろうか。

しかも、今後高齢者がますます増えていき、少子化がさらに問題になるというのに、なぜ子供のいる家庭だけ影響を受け、高齢者だけが優遇されなければならないのだろうか。

このままだと労働者もどんどん不足し、将来には10万人もの外国人をよばないといけなくなるという試算も出ているというのに、なぜefterloenには手つかずなのか。まーったく理解できない。

さすがDF、デンマーク全体じゃなくて、デンマークの一部だけよくみている。かわいらしい犬やブタの広告出しているどころではないのでは?考慮するべきところはそこか?高齢化によってますます歳出が激増していくこの現実はどうなのか。

 

世論調査では、今は与党プラスデンマーク国民党でも過半数には達していない。

社会国民党が今すぐ選挙を!といっていたが、本当に今選挙があったらどうなるのだろうか。