上司との面談 | いまのしゅんかん

上司との面談

今日、一年に一度ある上司との面談があった。

ドキドキしながら行ったが、いざとなれば結構フランクに話せたし、案の定厳しいことも言われたけど去年よりは評価もしてもらったり、いろいろ考えさせられた。

 

時が経つのはあっというまで、この8月で入社してからまる3年たつわけだが、やっぱり当時の心境からだいぶ変化したなぁと思う。

当時は、デンマーク語も、語学学校に通っている最中で、しかも初級のモジュール2を終えたばかりのころで実生活で使えるレベルでは全然なかったし、ならば日本人であることを逆に強みにしようと、日本との懸け橋になれるようなこともしたいと考えていたが、今はまったくそんな希望をもたなくなった。

その理由のひとつは、会社にとってうまみのあるビジネスは成立しにくい事情があることを認識したことと、もうひとつは、わたし自身日本でやられている研究にそれほどの興味をもてなくなったことである。

もちろん、ビジネスから離せば興味のあるテーマもなきにしもあらずではあるし、利益の発生しない範疇では、日本と関わることは引き続きしていくと思うが。

もちろん、具体的にプロジェクトにしたいシーズがみつかれば、日本との共同プロジェクトもやぶさかではない。

 

正直いって、今の仕事は非常に楽しい。

だからこそ、新たな壁にぶつかっているようにも思う。

 

日本人としての自分ではなく、ほかの同僚と同様、ただの一社員として仕事をするようになって、じゃぁだからといってほかのデンマーク人同僚のようになれるかというとそうではなく、やはりデンマーク方式を完全に吸収できていない自分に対してもどかしく思うのである。

 

上司にも、「以前よりはだいぶインタグレートできるようになってきている。」と言われているように、やはりここでは仲間とのチームワークが大切で、現行のプロジェクトでの共同作業のほかに、新たなプロジェクトを発足させる上でも常にネットワークを築くのは非常に重要なことである。

だからこそ、何度か職場の外でのアクティビティもアレンジされるわけで。

しかし、わたしはまだ積極的に交われていないような感覚を持っている。

 

やっぱりデンマーク方式はわたしにとってはハードだなぁと思う。

自分から積極的に動かなければ何も起きないし(正社員であっても、黙っていて仕事はふってこない。)、交流をもつのにもsmall talkで相手をリラックスさせる必要があるが、いつもわたしは何を話せばいいの~と悩む。

 

上司からも、もっと積極的にコンタクトしてきて、と言われてしまったが、わざわざ行く用事もないし、、と思ってしまう。

でもそれこそ、自分で言いたいことやりたいことをみつけて、どんどん上にアピールする必要があるんだよな、、と思う。

 

それにしても、ここの学生たちをみても、修論プロジェクトも指導教官からきめ細かい指導があるわけではなく、自分からイニチアティブとりながら進めなければならないし(実験方法も、わかりそうなエキスパートに自らコンタクトをとって学ぶ必要があるし、先生とのミーティングも自分でアレンジする。)、就職活動だって、先生が斡旋してくれるわけでもなければ、そういうエージェントがあるわけでもなく、自らみつけていかなければならず、いろんなことをよく自力でがんばっているなぁと感心する。

まぁそれがデンマーク式。やる気のないひとは脱落していくだけだし、やる気のあるひとはどんどん上にいく。

中途半端ではいられないのだ。

 

わたしは今の仕事に満足しているわけだから、生き残るためにも、もっとやりたいことに対して意識を高めていかなければなぁと思う。

それがわたしの課題だと再認識した。